マンガ

元々それほどマンガを読むタイプではない。
子供の頃はマンガをなかなか買ってもらえない家庭だったので、友達から借りたドカベンを読んだり、高校生の頃の放課後に「陽当たり良好」を回し読みしたり、ヤングジャンプを気まぐれに買う程度だった。

2010年に当時勤めていた会社を早期退職というリストラに見舞われ、時間を持て余していた頃に、当時JCかJKだった娘に勧められて読むようになったのが「ONE PIECE」だ。その頃何巻まで発売されていたか記憶にないが、娘は全巻揃えていた。で、そこからハマることになる。

そもそも絵自体の好き嫌いがあるのだが、ONE PIECEの絵はまったく抵抗がなかった。やたらセリフが多いのも好きではないのだが、そこもクリアしていた。
その頃、時間はあったのだ。まさにイッキ読みした。

娘所有の単行本で読み、追いかけるように電子版を買い揃えた。何周も読み返した。今ではONE PIECEのためだけにジャンプ電子版を買うようになった。数年前からは考察系のYouTubeまで見ている有様だ。何をやってんだじじい。
感動する物語が綴られているのは勿論、回収が間に合わないんじゃないかと心配するほどの伏線、多くのキャラクター、とその数々の名言たち。作者の尾田栄一郎氏はぼくより若いのにすごいなと思う。世界中にファンがいるわけだ。

102巻1026話で、強敵カイドウに劣勢になり「おれに勝てる可能性でもあんのか？」と問われたルフィは、
「生きてんだから 無限にあんだろ！！」と返した。
いまのぼくには特に響いた。

73巻727話で突然現れた敵（ドフラミンゴ）に理不尽な要求を突きつけられ、それに対し戦うことを進言する部下に国王リク王は言った。800年もの間、戦争のない国の国王の発言だ。
「”戦う”と言えば聞こえはいいが”殺し合い”など人間のする事ではない」
「野性に堕ちるな！！”人間”であれ！！」

戦争反対。

リクさん描いてみました