亥子餅
亥子餅シーズン突入。うれしい。
毎年この時期は各店の亥子餅に出会えは買うといった感じで、各店の違った味を巡るのが楽しみ。
ではあるのだけれど、今年はこの時期買い物に行く時間がなく、2店だけの亥子餅となりました。
亥子餅。ウリ坊みたいな姿の名前も姿も可愛いお菓子。餅菓子で中に餡という、美味しい組み合わせに加えて、時期のお菓子なので、一斉に同じ名前で各店から出るというところが楽しさが増すところ。
トップ写真の亥子餅は虎屋の「亥の子餅」。皮に干し柿、胡麻が練り込んであり、きな粉がかかっている。亥子餅にいれるべきものとしては7つの粉(大豆、小豆、ささげ、胡麻、栗、柿、糖)とあるので、そのなかの柿、胡麻、小豆、糖、大豆が入っていることになります。以前江戸時代の本を読んだとき、この7つの粉を入れてのところで、大豆はハードルが高いのでは?と思ったのですが、きな粉と言う手があったか、と思います。きな粉で大豆をクリアしている亥子餅に関してはお店は意外と少ないような気がします。
皮に練り込まれた柿がいい風味を加えて独特の柔らい味となっています。餡はこし餡で外側の木の見の味をさらっと受けています。
こちらは老松の亥子餅。亥子餅らしさは虎屋よりきな粉をかぶっていないだけ増しているような。老松の亥子餅は餅は羽二重。柔らかな皮が包んでいるのは粒の残った餡。小豆の味、炊いた豆の味を充分に味わえる餡をふわっとした餅で包んだ優しくも素朴さのある猪の子供。皮に栗が練り込んであり、古来亥子餅レシピの一部を感じさせるところ。
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