終戦の日に18歳の大学生が考える「戦争」
皆さん、こんばんわ蒼葉レイです。
普段は大学生の視点でお話するZ世代のSNS事情や不登校を経験した自分だから話せる教育やメンタルの話を発信しています。
今日は現代の若者は「戦争」とどう向き合っているのかについて、僕が感じる疑問と先の大戦からの学びについてお話してゆきます。
そもそも戦争は避けれたのか
僕を含む日本の学生は、小学生くらいから学校の道徳や総合の授業などで戦争の悲惨さについて教えられてきました。
また、僕は個人的にNHKの「映像の世紀」などで戦争に関するドキュメンタリーを観ることもありました。
さらに、中学生になると、もう少し詳細な戦争に至るまでの話を教わるわけですが、大学生になった今の自分がその話を思い出すと、少し疑問を感じます。
日本では戦後、「無謀な戦争に突入したのは、軍部が暴走したからだ!」とか、「戦後、国民は民主主義を取り戻した」みたいな考えが主流でした。
勿論、これも一つの歴史の見方でしょう。
しかし、少し疑問なのは、「軍部が暴走して戦争に突入したんだ!」というストーリーは単純化し過ぎではないかということです。
確かに最終的にアメリカとの戦争を決めたのは、当時実権を握っていた陸軍出身の東條首相を据えた東條政権ですが、歴史的資料をよく見ていると、東條首相は元々日米開戦を避けようとしていたことが分かります。
また、「当時の軍部及び日本政府は自分たちの能力を過信していたのではないか」という意見への反論としては、軍部が行っていた日米開戦のシュミレーションでは多くの場合で「日本はアメリカに勝てない」という結果に至っています。
このようなことを考えると、日本は戦争は避けたかったが、避けられないような状況に追い詰められていたことが、日本が戦争を始めた理由なのだと思います。
それでは、なぜ戦争に突入したのかと言えば、そこには複雑な利害関係と様々な人々の立場の対立が戦争に突入した主な原因でしょう。
それらについて、ここで専門家でもない私が全て述べることは不可能ですが、有名な話をいくつか例に挙げて考えてみます。
日本が戦争に突入した理由
まず、一つ目はアメリカが日本に行った石油の禁輸措置です。
当時、日本は主な石油の輸入先をアメリカとしていました。
戦艦や戦闘機など、近代兵器の運用に必須な石油をアメリカから止められるとなると、益々アメリカと日本のパワーバランスは開きます。
そこで、石油が枯渇しない内に、アメリカに石油の禁輸解除を実現する為の戦果を必要としていました。
二つ目は「ハル・ノート」の存在です。
アメリカの国務長官のハル氏が日本に対して「中国領域及び南部仏印からの撤兵、日独伊三国同盟の破棄」を求めたというのがその内容です。
特に大きかったのは日本が中国で手にした権益を手放すよう迫ったことでしょう。
日本はこれまで中国での戦いで多くの兵士を失っており、その遺族や亡くなった兵士を英雄として称える国民を背に、今までの中国での戦果を放棄するこの内容は到底受け入れられるものではありませんでした。
アメリカはこのハル・ノートを最後通牒としており、交渉断絶は事実上、戦争への突入を意味するものだとされました。
更にこの戦争にはアメリカを戦争に巻き込み、戦況を有利にすることを望んだ中国(中華民国)・イギリスの思惑やアメリカ政府の政権中枢と密接な関係があったとされるソ連の思惑も関係しているかもしれません。
戦争を繰り返さない為にできること
戦争を避けるには「事態がエスカレーションする前に対立を鎮静化すること」、「それぞれの国の国民感情を良好化しておくこと」、「戦争を避けることが合理的である状況・利害関係を作ること」が重要です。
両国の利害が一致していて、それぞれの国の国民が戦争などの強硬手段に訴えることを望まない内は基本的に戦争は起こりづらくなります。
なぜなら、多くの先進的な民主主義国家における国民は「戦争」に対するネガティブなイメージが強く、戦争の回避を望むことが多いからです。
しかし、例外として、独裁的な専制国家の場合や宗教、民族といったイデオロギーに基づく戦争は利害や民意では測れない理由で戦争が生じることもあります。
だからこそ、そういった侵略に屈しないという姿勢を示す為の抑止力は、ある程度は必要ですし、そういった意味において自衛隊の方々の役割は非常に重要です。
ただ、軍拡競争は両国の財政や国民の負担を切迫するので、どこかで終止符を打つような議論も必要だとは思います。
こうした平和を実現する為の外交努力と抑止力のバランスや関係は今後も議論を深めることは重要でしょう。
それから、教育という点においては、国家の為に命を懸けて戦った兵士の方には同胞として最大限の敬意を表しつつ、どうしたら悲惨な犠牲を避けられたのか多様な視点から議論することが大切だと感じます。
皆さんは戦争を避ける為に子供達にどんな教育を残してゆきたいですか?
今日も最後までお読み頂きありがとうございます。