夏の川柳三句 ~旬杯~
おふくろの味と惣菜旬感ず
おふくろのあじとそうざいしゅんかんず
鶴を折り平和を誓うムッちゃんに
つるをおりへいわをちかうむっちゃんに
三輪車漕ぐ子よおおきくすこやかに
さんりんしゃこぐこよおおきくすこやかに
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一句目
母の味は、離れていても記憶に残っていて、季節ごとに母の味を思い出す。今だと、ゴーヤきゅうりチャンプルーとか、梅ジャムとか。他にもね、いっぱいいっぱいあります。両親が丹精込めて育ててくれた家庭菜園でとれた旬のお野菜をふんだんに使った母の料理のおいしいこと。
なかなか直接は味わえないけど、スーパーのお惣菜も、手が込んでいておいしいですし、季節を感じるのです。
旬の食材は、新鮮でおいしく、栄養価が高く、環境にもやさしいのです。食文化的にも、旬を味わうっていいなぁと思います。
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ニ、三句目
私は、小中の9年間、大分市で平和授業を受けました。九州は8月9日のほうが多いですが、大分市は8月6日でした。
「夏の友」という、子どもの私は「夏の敵」と呼んでいた←宿題がありまして、いろんな教科合冊、「デザートを作ろう」的なのもある課題集にも、「平和」を考えるページがあり、平和授業で学び、クラスみんなで意見を交わして考えを深めていきました。特に「伸ちゃんのさんりんしゃ」は忘れられません。毎年みなで8:15に黙祷を捧げました。(8月9日11:02も、自宅でテレビを観て黙祷を捧げておりました。)
小学校高学年のときに人権平和委員会に所属し、中学3年生のときに生徒会に所属していたため、全校生徒の参加する平和集会の準備も裏方としてしていました。
夏に関係なく、図書館で本を借りていろいろ読みました。国語、社会、英語の教科書でも、平和について考えました。
大学生のとき、神戸は六甲に住んでおり、隣の御影まで歩いたとき、『火垂るの墓』の記念碑を見ました。
2回生のとき父と原爆ドーム、平和記念資料館を、4回生のおき卒業旅行で学友と大和ミュージアムを訪れました。伸ちゃんのさんりんしゃもありました。学んで忘れずにいたけれど、改めて目の当たりにして、言葉を失い、しばらく立ち尽くしました。
沙々良まど夏さんの記事を通して蘇ったこのときの感情を忘れずにいたい。
先日、6月23日は、沖縄慰霊の日でした。
ひめゆりの塔(糸満市)も2019年の(もしかすると最後の)家族旅行で訪れたのですが、写真を撮っていなかったため、雄大なジンベイザメを。
私らしく、夏というどうしても平和を願わずにいられないこの季節に、子どもの頃からの思いを精一杯込めて、川柳にしました。(まだ原爆忌という季語で俳句を詠めるほどにはなっておりません。)
大分市の「平和市民公園」に「ムッちゃん」の像はあります。「ムッちゃん」に鶴を折り、この「平和市民公園」の像に捧げました。「ムッちゃんへの約束」という歌もあり、小学校で練習して歌いました。高校生のとき、この近くにあった今はなき「芸術会館」で合唱をする前の練習で訪れたとき、休み時間にひとり「ムッちゃん」像に祈りました。イヌタデを見ると、「ムッちゃん」を思い出します。
大人になり、そういうニュースやドラマで心が苦しくなり自ら見に行けなくなってしまいましたが、それでも平和を願う気持ちは強くなる一方です。特に今。海外はもちろん、日本も、いろいろありますよね…。願うだけではいけないと、最低限選挙に行ったり大人の責任は果たしています。そして、小さいけれど、声を上げることを諦めない。大切な人との大切なつながりを守りたい。
「ずっと、みんな一緒だよ」
そうですよね。そうしないと。旬さんの思いも込めて。
今の子どもたちが平和に過ごせるよう、やるせなさを抱えながらも、大人として、諦めないでいたいです。
🕊️
いつも俳句からですが、今回なかなか悩んでおり、ぽこっと川柳が出てきましたので、川柳からのスタートです。俳句はじっくり考えます。
みなさんおっしゃっているように、今回は「とうけつ」前の大切な大会。ゆっくり時間をとるのは難しいですが、来られるときにじっくり味わい、自分も詠んで、めいいっぱい楽しみたいです。
「ずっと、みんな一緒だよ」
このキャッチコピー、とっても素敵ですよね。
毎度毎度、キャッチコピーにじーんとします。
このキャッチコピーだから、素敵な作品が今回もいっぱい溢れるんでしょうね。
大会ホストの旬さん、ならびに運営のみなさま、今回も貴重な機会をいただき、ありがとうございます。
運営、ご審査大変だと存じますが、どうぞご自愛ください。
また、今回は、俳句のほうで、僭越ながらプレゼンターのひとりとして精一杯務めさせていただきます。至らぬ点も多々あると存じますが、どうぞよろしくお願いいたします。