他人と自分を比べては落ち込んでしまう人へ
隣りの芝生は青く見えるという言葉がある通り、摂食障害で5年近くも誰とも恋愛していなかった頃、私は毎日他人を妬んでは羨ましいと思っていました。
「Aさんは、素敵な彼氏がいてずるいな。」
「私よりBちゃんの足のほうが細い。こんなに痩せる努力しているのに。」
「私もAちゃんのように素敵なマンションに住みたい。」
「なんだか、Cちゃんニートでいいな。私も仕事を辞めて楽になりたい。」
とにかく、ありとあらゆるものが自分より他人のほうがよく見えて、
心の中で他人と比べては、自分は不幸だ。幸せになれない。と嘆いていた過去。
そんな自分を好きになれるはずかなく、人生はドン底そのものでした。
今はSNSで他人の華やかな部分を24時間いつでも見ることができるので、とくに他人と自分を比べては、今の自分がちっぽけに思えて何だか焦ったり、他人を妬んだりしている人が多いのではないでしょうか?
でも、よく考えるとSNSで見ている他人の姿は、ほんの1部分に過ぎないのです。他人のことを何も知らないのに、写真や動画のほんの1部分で私たちは勝手に他人のことを分かったつもりでいます。
前回、私自身がどん底期を抜けてInstagram依存に陥った話をしましたが、華やかな自分の姿を他人に自慢している自分は全く幸せではありませんでした。
そして、自分の経験を通して、1つ分かったことがあります。
他人と自分を比べているうちは幸せになることはできないということ。
「幸せ」とは、どんな人でも日常生活の中に落ちているものです。
自分の目の前にある小さな幸せに気づき受け取れる人でないと、実際に他人から羨ましがられるような大きな幸せを手にする人間にはなれないのです。
ここで言う小さな幸せとは、本当に日常に溢れている当たり前のようなものです。
小さな幸せの例
・天気が晴れていて気持ちがいいな。
・朝から美味しいコーヒーを飲めて幸せだな。
・自分の好きなドラマが見られて満足したな。
・仕事で上司に「ありがとう」と言われてうれしいな。
・久しぶりに洋服を買えてハッピーだな。
・お風呂の中にLUSHのバスボムを入れられて最高だな。
・美味しいご飯を食べられて美味しいな。
本当に当たり前のことで笑ってしまう人もいるかもしれないですが、
自分の目の前の幸せも感じとれていないからこそ、今の自分に目を向けることなく、他人が羨ましく妬ましく感じるのです。
この小さな幸せを感じとれるようになると、少しずつ自分に満たされていきます。自分に満たされたときに人はどうなるのかというと、ようやく他人に羨ましがられるような幸せオーラが出るのです。
幸せオーラは更に人を惹きつけるものがあり、大きな幸せを運んでくれます。
大きな幸せの例
・素敵な男性に告白、プロポーズされた。
・友達から誕生日をお祝いしてもらった。
・仕事で上司に認められて昇格した。
・趣味で始めていたSNSのフォロワーが増えた。
・ずっと続けていたダイエットに成功した。
・転職して、給料がアップした。
ドン底だった私は、「幸せ」がとても程遠く感じていたのですが、
実際に幸せはいつも自分の目の前にたくさん落ちていました。
自分が勝手に本当なのかどうかも分からない他人の幸せを羨ましがり、妬み、幸せから遠ざかっていたのです。
私が今夫と結婚して、毎日が幸せと思えるようになったのも、
自分の目の前にある小さな幸せを受け取れるようになってからです。
今、他人と自分を比べては日々満たされない人生を送っている人。
「どうして自分ばっかり不幸なんだろう」と嘆いている人。
あなたの幸せはあなたしか気づくことができないのです。
他人の人生ではなく自分の人生に目を向けて、
自分だけの小さな幸せを受け取れる練習をしてみてください。
小さな幸せをたくさん感じられるようになったとき、
きっとあなたは心から幸せだと思える日がやってくるはずです。