人にやったことは必ず自分に返ってくると思った出来事
私の職場で65歳くらいのおばさんが正社員ではなく契約社員のような形で働いていました。
仕事をしに来ているのに、ずっと携帯をいじって人の噂話や悪口がとにかく大好き。
暇さえあれば、コーヒーを片手に仕事場の人に話しかけてコソコソと世間話をしています。
そんな人が仕事もできるわけなく、みんなその人には最低限の仕事しか振らなくなりました。
ほぼ、給料泥棒みたいな状態で周りからもあまり関わらないほうがいい人と距離を置かれていました。
65歳にもなるのに、LINEのトップ画は自分の自撮りキメ顔写真で、LINEの一言メッセージには「誰か飲みに連れてって♡」と書いてあったのは衝撃でした。
飲み会が大好きで仕事の飲み会は必ず参加、華金は似たような構っておばさん達を連れて飲みに必ず行っていました。
ずっと、そんなおばさんとは関わらないようにしようと思っていたのですが、仕事でおばさんが間違えたミスをこっそり修正した私の行動にプライドの高いおばさんが腹を立ててしまい、私は目をつけられるようになりました。
目をつけられてからというもの、とにかくありもしない私の悪口をいろんな人に根回しして言われました。
「あの人は仕事がいい加減だから気をつけて」
「私が一からやった仕事を勝手に何も言わず書きかえたのよ」
「挨拶もできない礼儀がない子」
「仕事能力が全くない」
そんなことを散々周りの人に言わて、
一時期、本当に仕事に行くのが辛くなりました。
辛いのは今だけだと思って、とにかく耐えて仕事に行きましたが、挨拶しても無視されたり、わざと他の人と話している間に割り込んできて話を遮られたり、あからさまな意地悪が続いていました。
それから、少しずつ私はおばさんと距離を置き、次第におばさんからの嫌がらせも、もはや存在すら気にしなくなった頃、いきなりおばさんが仕事が辞めるという情報が風の噂で流れてきました。
とても中途半端な時期に仕事を辞めるなんて不思議だなと思っていたのですが、私と同じようにおばさんから嫌がらせをうけた人が仕事場に何人もいて、その人たちがみんな一斉に人事課に訴えたみたいなのです…。
問い詰められたときに必死におばさんは否定したそうですが、誰1人かばってくれる人はいなく、最終的に会社へ最後の挨拶もせずに、最終日は誰にも気づかれないようにいつのまにか退社していなくなっていました。
あれだけいろんな人の悪口を裏でコソコソ言っていたのに、いざ自分がみんなから言われる立場になると気がとても小さくて、秒で仕事をやめてしまうくらい弱い人間だったおばさん。
私もおばさんからの嫌がらせを一生許すことはできません…。
でも、おばさんを見ていて思ったのです。本当に強い人間は人の悪口を言って他人を蹴落としないということ。
多分、自信がなく、本当は自分が弱いからこそ必死に悪口や噂話をして、他人を蹴落として、自分の立場を守っていたのかなと思います。
それでも人を傷つけたり、蹴落としたりしている人は必ず自分にも同じことが返ってきます。
そんなことをおばさんは私に教えてくれたのでした。