これ当然じゃない?:生涯未婚率&離婚率増加
何かと問題視される「結婚しない人」の増加と、「離婚」の増加。
確かに「少子化」という意味では問題かもしれません。
でも、そんなに結婚て単純なもの?
という話をしてみたいと思います。
生涯未婚率
生涯未婚率が過去最高
男性25%、女性16%が「生涯未婚」
生涯未婚の定義は皆さんご存じですか?
「50歳で一度も結婚したことのない人」です。
50歳で一度も結婚していないと、
「生涯」未婚と烙印を押されてしまうんですね。
失礼ですよね(笑)?
この生涯未婚率、私たちの親世代、30年さかのぼって1990年は、
男性5.6%、女性4.3%でした。
私たちの親世代は約5%、生涯未婚者は20人に一人。
今は約20%、5人に一人です。
ひと世代でこんなに未婚化が進んだ、と言えます。
離婚率
離婚に関しては、データの読み方が難しいので参考までに。
今現在が約32%、3組に一組が離婚すると言われています。
仮に30年さかのぼった1990年で、22%くらい。
私たちの親世代は1990年で50歳くらいです。
離婚は実際はもっと早くするケースが多いでしょうから、
パーセンテージはより下がると思われます。
親世代からすると今は、結婚しない人も、離婚する人も
増えていると言えます。
色々な夫婦
「家と暮らし」相談アドバイザーをしていた時、
それはそれは色々な夫婦の形をみました。
ある日のこと。
白髪の70代くらいの男性が来店し、自宅の「査定」を依頼しました。
自宅は住宅街の、築はかなり進んだ小さな戸建てでした。
正確な査定(売りに出したらいくらで売れそうか)は、
提携の不動産会社へ依頼して
「査定書」を作ってもらうことになっていました。
「査定書が出来ましたら、ご連絡差し上げますね。」
男性はお店を後にしました。
次の日の朝一番に、お店に女性から電話がありました。
「aoさんて人いる?」
「私ですが。」
「主人の服のポケットにあなたの名刺が入ってたんだけど。」
女性の名前を聞いて、
「昨日ご来店いただきました。」
と答えました。
すると、
「あなた、なんなの?」
既に興奮しています。
「こちらでは〇〇△△なサービスをしておりまして」
お店のサービスを説明し、
「ご主人様より、ご自宅の査定の依頼をお受けしました。」
しかし、既に興奮している女性は、私の言葉など耳に入らない様子で、
「主人が家に女性を連れ込み、それが近所の噂になり、
恥ずかしい思いをした。
それも一度や二度でなく、あんなこともこんなことも、、。」
一度決壊したダムから流れ出る水を止められないかのように、
30分ほども一方的にまくしたてました。
電話を切り、私はため息をつきました。
私が「浮気相手」と勘違いされたことではありません。
「見ず知らずの相手にこんな話をしなければいけない
この女性の人生って、、」
深く深く、ため息をついたのでした。
「結婚に向かない人」も結婚できた時代
生涯未婚率増加
離婚率増加
これ、当然じゃない?
と思うのは、こんな時です。
上の世代、例えば親世代は「皆婚」世代です。
でも、本当に「幸せな」結婚生活を送った人の割合は
どれくらいなんでしょう?
「幸せじゃなかった人の割合」は
今の離婚率に近づいていくのではないでしょうか?
今の時代だったら結婚できないよね、、という人の割合は
生涯未婚率に近づいていくのではないでしょうか?
今の離婚した人や生涯未婚の人が、そもそも「結婚に向かない人」だと
言っているのではありませんよ。
ただ昔は、「結婚に向かない」人でも結婚したり、
離婚もしなかったりというケースが、
多分に含まれていたのではないか?という話です。
結婚の理由
女性の多くは「永久就職」、「食べさせてもらう」ために結婚した。
そして、離婚しても生活の手立てがないから、我慢するしかなかった。
そんな人は、回りを見てもいくらでもいますよね。
お客さんでも、
「今の時代なら、こんな人は結婚できないだろうなー-」
というご年配の方はたくさんいました。
威張り散らして、コミュニケーションの取れない人。
元夫の父親もそうでした。
彼の父親は、軽度かもしれませんが
今でいうDV夫で「酒乱」でした。
彼の母親は、59歳で癌で亡くなりました。
夫からのストレスの影響は多分にあったと思います。
彼の父親は、本当に「人を不幸にする」人でした。
そして彼は完全に「アダルトチルドレン」でした。
彼もまた、被害者の一人だったと思います。
そもそも結婚に「値しない人」が、多分に含まれていた。
そりゃ、夫婦なら小さないざこざはあるでしょう。
しかし、長い人生をともに過ごすって、大変なことですよね?
お互いに信頼関係があり、コミュニケーションが取れなければ
成立しないはずです。
なので、昔は「夫婦は添い遂げるものだった」とか、
「若い人は我慢が足りない」とかは嘘です(笑)。
「我慢するしかなかった」
これが本当ですよね?
そして、最後まで添い遂げれば、ある意味「達成感」がある。
思い出も美化されるでしょう。
だからと言って、話をすり替えられては困ります(笑)。
そういう意味では、良い時代になりましたね!
離婚に至るのは、今でも大変です。
しかし、そのままなのはもっと大変!
そんな人は、今も昔もたくさんいるはずです。
私と同じく離婚した友人が、
「わー--って(血が逆流するような)ことが、
家の中で無くなって、ほんとに良かった。」
と話していました。
全く同感!!
「火宅」はご免です。
家は平穏であってほしい。
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