「ライフワーク」の見つけ方
あなたに「ライフワーク」と呼べるものはありますか?
人生100年時代
長い人生ですから、「ライフワーク」があると良いですよね。
先日こちらを見に行きました。
そこで感じたことを書いてみたいと思います。
音を視る、時を聴く
坂本龍一さんは、昨年5月にこの世を去りました。
どんなに素晴らしい人でも、
どんなに才能がある人でも、
命は平等なんですね。
もっともっと長生きしてほしかったです。
展覧会は、
坂本龍一さんの足跡=「アーカイブ」の展示かと思って行きましたが、
その域を超えていました。
3時間も滞在してしまいました。
「ミニコンサート」を数本見た感じでした。
美術館での、あのレベルの音の再現は、
大変だったのではないでしょうか。
展覧会での映像や音楽の作品は、
視覚や聴覚を通じて、
私たちの潜在意識に働きかけるようでした。
ぜひお一人で、時間の余裕のある時に、
音に浸りに行ってください。
坂本龍一という「存在」
坂本龍一さんは、「いち音楽家」としての存在を超えていますよね。
坂本龍一という、強烈な「存在」そのもの。
姿かたち、立ち居振る舞い
(環境問題などへの)行動や発言、思考
展覧会では、生前の哲学やアートに関する蔵書や、
思考の際のメモなどが、大量に展示されていました。
坂本龍一さんは、
「音」と、心理や思考、感情や感覚との関係性について、
追求し続けていたのかと思います。
以前こちらのドキュメンタリーを見ました。
死期を間近に控えた坂本龍一さんは、
「もっともっとピアノを弾いていたい」と言っていました。
坂本龍一さんにとって音楽とは、
「生きること」だったんですね。
まずは仕事と切り離す
ライフワーク=生涯を通じて探求し続けたいこと
もちろん、坂本龍一さんのようにはいかなくとも、
自分なりの「ライフワーク」を見つけたいですね。
ここで、注意したいのは、
いきなり「ライフワーク」を「仕事」にしようとする人がいることです。
好きなことが仕事にできれば、良いですよね。
しかし、お金を稼ぐには、それに見合った経験やスキルが必要です。
また、「経済的に成り立つ」かは別問題ですよね。
まずは、仕事と切り離して考えましょう。
続けるこつ
誰にでも、何かしら
「好きなこと」や「得意なこと」(=〇〇)があると思います。
「続ける」こつは、3つあると思っています。
一つは〇〇自体が好きなこと。
絵を描いたり手芸をしたりの「行為」自体が楽しいこと。
二つ目は、成長を目指せること。
スキルが上がり、思ったような作品ができたり、
展覧会に出品したりすること。
三つ目は、「発展性」。
ポイントは「かけ合わせ」です。
「かけ合わせ」てみる
この「かけ合わせ」は、比較的簡単です。
〇〇 × 人の生き方
〇〇 × 人とのつながり
こうすると、大した〇〇でなくても、
「ライフワーク」になる可能性がかなり出てきます。
私の場合。
「ラン」に関しては、
走ること自体は、「まぁ楽しい」という程度。
また、今からオリンピック選手になるわけではないし、
「健康のため」だけでも、飽きてしまいます。
ラン × 人の生き方 → 50代からの人生を変える
「建築」に関しては、
設計という「行為」自体を、今はしていません。
建築 × 人の生き方 → 50代からの人生を設計する
建築 × 人とのつながり → 住まいにおけるコミュニティを探る
「文章」についても、「書くのは苦にならない」という程度です。
突き詰めて小説家になりたい、というわけではありません。
文章 × 人とのつながり → 50代からの人生を問う
私は、ランも建築も文章も、とっても中途半端です。
それでも一生続けたい、私の「ライフワーク」です。
坂本龍一さんのように、
「死ぬまでやっていたい」
と思えるものがあったら、幸せですよね。
あなたの「ライフワーク」は何ですか?
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