老後破綻する人ってこういう人なんじゃないか?
今日は、お金に対する感覚について。
・使い方(習慣)
・将来への楽観
このポイントについて、お話ししたいと思います。
以前こちらの記事で
このように書きました。
意外に、こういう人が老後破綻するんじゃないか?という話です。
恵まれてきた「社宅住まい」
以前「家と暮らし」相談アドバイザーをしていた時の
お客様の話です。
50代UPは、社宅や住宅補助が充実していた世代です。
年齢が下がっていくにしたがって、厚遇は少なくなっていきます。
今は、会社も社員寮や社宅を減らしてきていますよね。
経営をスリム化しようとすると、まず見直される部分です。
大きな会社で、特に転勤前提の仕事だと、
「ずーっと住宅費がほぼゼロで来ました。」
と、いう方がいました。
退職を間近に控え、
「家を買いたい」と、相談に来られる方は結構いました。
退職すると社宅を出たり、住宅補助が無くなったりしますからね。
さて、家どうしようと、、
今まで月々の住宅費が掛かっていない分、
家計には余裕があったはずです。
堅実な方はきちんと貯金していました。
しかし中には、
「ほとんど使い切っていました。預貯金も少ししかありません。」
という方がいました。
ローンを借りられるか?
手持ち資金がほとんど無い。
では、このタイミングで
「ローンを組めるのか?」
という話からしたいと思います。
借り入れ条件が一番緩いのが、旧住宅金融公庫「フラット35」です。
「フラット35」を例にお話ししますね。
以下、こちらで誰でもシミュレーションできます。
●借入年数
完済年齢80歳まで組めます。
●年収
結論から言うと「完全年金生活」に入ってからでは、
住宅ローンは借りられません。
年金は「生活費」(生活に最低限必要)と
みなされているということのようです。
ただし、今現在会社にいる、
延長雇用等で「完全年金生活」ではない、
という方は、まだ可能性があります。
フラット35は、「今現在の収入がずっと続く」
という想定で借りられてしまうんですね。
仮に来年退職という場合でも、
今年の収入があれば借りられてしまいます。
(物件や、その方の与信、各種借り入れ条件等あります。
実際は審査しないとわかりません。あくまで参考です。)
●ではシミュレーション
仮に3000万円借入、60歳でスタートとします。
・借入年数
最長で19年です。
・借入金利
物件価格の9割以下の借入(頭金が一割あるという前提)で
年1.510%で試算
※今日現在最も適用の多い金利(取扱銀行によって違います)
⇒月々15.2 万円の支払いになります。
・借入可能額
「年収から借入可能額を計算」から確認します。
今現在の年収が約550万円あれば、
上記借入は出来るということになります。
ローンの話はまた折を見て、詳しく書きたいと思います。
ローンを返せるか?
このように、意外に借りられてしまうんですね。
退職前の収入が80歳まで続く前提って、
本来おかしいですよね?
問題は「返せるか?」です。
今まで、収入があった分をほぼ使い切って生活していた。
生活は相当「膨らんだ」状態ですよね。
年金生活に入ると収入激減です。
その中で、今まで掛かっていなかった住宅費(ローン返済)が掛かる。
今までの支出をベースに、将来の収支シミュレーションをする
「ライフプランニング」サービスもありました。
住宅購入費を想定した結果
「1000万円台のマンションしか買えない。」
なんてことになったりします。
今まで贅沢三昧していた人が、
急に1000万円台のマンションに住んで、質素に暮らせるか?
老後の収支をリアルにイメージする
結論から言うと、「退職と同時に家を買う」場合は、
全額キャッシュで買うくらいの用意をしておくことです。
「家賃分」として月々貯金をしていれば、相当貯められるはずです。
生活もそんなに「膨らむ」ことはありません。
何事もリアルにイメージすることですよね。
若い時に家を購入した人は、
退職までにローン完済を目指すわけですから、同じことです。
年金生活に入ったら「住宅費支出は極力無いようにしておく」
これが基本です。
今はまだ「退職金」がかなり出る方も多いので、救いがあります。
頭金にするか、月々吐き出すかは別として。
しかしこの機に、今後「どれくらい働くか」も含めて、
しっかり計画しないといけません。
中には預貯金がほとんど無いうえに、
車のローンが数百万あるという方もいます。
「かなり収入があり、かつ住宅費支出はほぼ無かった」
にも関わらず、です。
浪費癖の付いたまま年金生活突入、、
老後破綻する人ってこういう人じゃないかと思うんですよね。
ここで、こんな疑問が出ると思います。
「やっぱり買ったほうが良いの?」「賃貸は?」
これに関しては、次回に書かせて頂きますね。
簡単に言ってしまうと「人に拠る」!
いくつかケースでご説明したいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
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