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QRSから考える心電図。

心臓の一番大事な、心室の興奮。電気刺激の流れは、

心室の興奮→心室の収縮→心室の回復(QRS‐T)→
心室の拡張

つまり、 ”P” からつながった電気刺激が ”Q” に届き ”QRS” を形成する。QRS波は、心室の興奮と収縮の関係を表しており、正常な電気刺激は、”narrow QRS(3㎜未満)” となる。

これとは逆に 、 ”wide QRS( 3㎜以上)" は心室性の不整脈となり、心室に電気刺激がうまく伝わっていないことを表す。

心室にうまく刺激が伝わっていない、から、心室から拍出される血液に影響が及び、循環動態に影響が出る不整脈という感じになる。

QRS は、心室性か。を見極めるだけでも、その後の対応が変わってくるので、心電図を見たら ”QRS” は ”3㎜” 未満かというところに視点を持つのもいいのではないかな('ω')

この前の、”SSS” は洞不全症候群。シックサイナスという。症候群というだけに、症状の有無が大事で、症状ありで、ペースメーカ適応となる。程度は、Ⅰ型、Ⅱ型、Ⅲ型があり、RR間の延長(心拍が停止)が出現。この間をポーズと言い、何秒あり、症状はあるかということを観察していく。ちなみに、Ⅲ型は徐脈頻脈症候群と言われ、AFから洞調律に戻るときなどにみられる不整脈。AFは、臨床で最も多い不整脈なので優先的に覚えていきましょう。

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