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S-T部分では、基線の高さに注目。

S-T部分とは、心室の興奮が回復するまでの過程を表す。

心室の興奮→心室の収縮→心室の回復(QRS‐T)→
心室の拡張

心室の興奮(QRS)から、心室の回復(T)の過程で、S-Tは不応期と呼ばれる期間になる。不応期とは、心臓の休息期間であり、1拍収縮後に次の刺激が起きない期間。

タイトルでもふれたように、S-T部分では ”基線の高さ” に注目することが大切。基線とは、

洞結節(洞房伝導時間(基線))→

であり、”QRS” の前の線です。ちょっとわかりずらいかなぁ・・・実際の心電図波形で確認してみてください('ω')ノ

この ”基線” と ”S-T部分” は、一直線になるのが正常な波形。しかし、低下や上昇といったことが起きることがあり、異常波形と判断し早急な対応が必要となってくる。

S-T低下は、冠動脈の狭窄により、心内膜側のみの虚血で狭心症。    S-T上昇は、貫壁性虚血となり急性心筋梗塞。

この波形が出た時は、カテーテル検査適応となるため、緊急度が高ので覚えておくことが必要です。

患者さんが、症状を訴えてきたらすぐに12誘導を行い、入院時の心電図と見比べて、心電図変化がないか確認。次の行動をあらかじめシュミレーションしていれば慌てず、確実に行動できる。

緊急時などの対応は、次の行動が予想できるかで大きく違ってくる。日頃からシュミレーションし、備えておくことが必要です('ω')




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