ストーリーから学ぶ~『サードドア』を読んで~【#69】
あんざきです。
ひろゆきさんが、「糖分がなくなってくるとお腹が空いた様に感じて食べてしまうから、1日中砂糖をなめていれば痩せる、砂糖は大量には食えないし」みたいなこと言ってて、
そっかその手があったかと、3秒くらい納得してしまいました。
さて、今回は、読書感想文を書いてみようと思います。
ネタバレもあるので、先にちゃんと読みたい方は、
あと5行でやめて、Amazon に行っちゃってください。
***
『サードドアー精神的資産の増やし方』(アレックス・バナヤン)
見た目もタイトルもガッツリビジネス本なんですが、
読み進めると終始ストーリー仕立て、小説みたいな感じでした。
主人公はまだなんの実績もない大学生なんですが、
ある日、「どんな偉人にも最初の一歩があったはずだ」というので、
それをテーマにした本を書くため、偉人たちにインタビューを試みる話です。
で、偉人へのインタビューがまとめられた本、というわけではなく、
「そもそも偉人にインタビューするにはどうするの?」
「どうやって会うの?」「出版社はどうするの?」
というような難関が次から次へと襲いかかってきて、
その度に失望しながら、ほんの少しの希望を頼りに、
インタビューへこぎつけたり、つけなかったり、、、
というような感じでストーリーが展開されます。
で、この読書感想文なんですが、
このストーリーから得た知見をお話する訳ではありません。
この場でお伝えしたいのは、「ストーリーで伝えることの良さ」みたいなことです。
ビジネス書の基本は、結論→解説→結論、という感じで、
結論を伝えることに全勢力が注がれます。
「1冊読んで心に残る一文が見つかればOK」なんて言われるほど。
一方、ストーリーだと、結果だけではなく、その過程にも目が行きます。
ここでネタバレも含みますが、一例を出しておきます。
主人公のアレックスは、ある時、ウォーレン・バフェット(投資の天才)の元で働いていたというダンという人物との接触に成功します。
アレックスは、ダンから手解きを受け、いろんな人の力を借りて、
ウォーレン・バフェットに質問するチャンスを得ます。
質問できたはいいものの、どうも話が噛み合わない。。。
後になって、ダンはそもそもウォーレン・バフェットとは直接関係ない人物だということが判明します(ダンに騙されてました)。
ここで、「必死になり過ぎると直感が鈍る」ということを学ぶ主人公でした・・・
というシーンがあります。
ビジネス本なら、「必死になり過ぎると直感が鈍る。例えば・・・」とこのシーンを取り上げることでしょう。
わかりやすく、スマートです。
一方、先ほど挙げたシーンは、ストーリーの一部だけで、
実は、主人公が得た学びはそれだけではありません。
「そうは言っても、ダンが嘘をつき続ける状況を作ったのは自分かもしれない」
「自分だって、下心からダンに近づいたじゃないか」
人のフリ見て我が身なんちゃら・・・と言いますが、
ストーリーの展開上、複数の、かつ違った角度からの気づきを得られます。
さらに客観視している僕(読み手)は、
「多くの人間関係はこれに共通する部分があるから、下心が悪い、で片付けちゃダメだよな」
なんて思えたりします。
結論を伝えるだけにしては、無駄が多過ぎるストーリーには、
価値創造的な学びがあるんですね。
論理的で、スマートな文章は、
時間や空間を切り取ることで、大事なポイントを教えてくれます。
登場人物がいて、いろんなことが起こるストーリーは、
時間や空間を展開することで、いろんな角度からの気づきや学びを与えます。
どっちがいいの?と言うのは、ケースバイケースですが、
“ググる精度の高い現代”では、このストーリーの持つ力は絶大なんじゃないかなぁと思わされました。
***
読書感想文は何年振りでしょう。
内容は違えど、ちょっとひねくれた感想文なのは、
どうやら小学生の頃から変わっていないようです。
ちなみに、これを書いている今、まだ『サードドア』は読み終えてません!
今から読みます!
ではまた。
【今日の一枚】
ベトナムの服屋や雑貨屋の店舗内には、看板犬がいることもチラホラ。
【参考】
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