【シリーズ2 #7】製品の生き様、製品ライフサイクル(PLC)の話
HARIBO を食べていて、ふとパッケージを見ると、「The Original since 1922」と書いてあって、その寿命の長さに驚ろきました。Anzaki です。
商品には、寿命があり、長く愛されるロングセラー商品があれば、洋服のように毎年製品がかわるものもあります。
その製品の寿命についての理論が、製品ライフサイクル(Product Life Cycle:以下PLC)です。
※今回から、ページの最後に手書きのノートを貼り付けておきます。
PLC は、
①導入期 ②成長期 ③成熟期 ④衰退期 の4期に分けられます。
(雑…)
導入期は、誰にも知られていないので、認知度を上げるためのプロモーションを実施します。広告をうったり、プリリースを出したり、です。
成長期になると、競合が参入してくるので、差別化やブランディングなどが重要になってきます。
成熟期には、新しい需要がなくなってくるので、買い替え需要を喚起したり、リマインド広告(思い出してもらうための、インパクトのある広告など)を出したりします。もはや完全体です(デジモン)。
そして衰退期になると、撤退を意識して収穫を進めるか、売上を、市場を維持する動きをとります。
ざっくりですが、こんな感じです。
で、この PLC で意識するポイントは、時間軸の長さです。
「時間が長ければ長い方がよい!」のかと思いましたが、そうとも限らないようです。
ポイント1:プロダクト・エクステンション
これはその名の通り、「製品の寿命を伸ばす」をことを目的とした戦略のことです。
成熟期ではその成熟の状態の売上を維持できるような戦略をとります。価格を下げて、需要を喚起したり、インパクトの強い広告を打って、再購入や買い替えを喚起したりします。お金持ちの人が同じ車に買い換えるあれもそうですね。
衰退期に入ると、ブームの再来を狙います。今までは缶だけで出していた飲料を、ペットボトルや粉末でも販売するようになるのは、その典型例といえるでしょう。
これは、比較的考えやすい概念かなぁと思います。
そしてもう1つ。
ポイント2:計画的陳腐化
これは、製品の寿命をあえて短命化させる、というものです。
(2年くらい前、Apple の iPhone もそうかな)
“計画的”なので、わざと短い間でヒットを終わらせるように設計するのです。
代表的なのは、ファッション業界でしょう。
1つの服は、1シーズン過ぎれば季節が変わって着られなくなります。来年の同じ時期には、流行りが変わっていて、着られなくて、実質1シーズンだけの買い物になってしまいます。とくに女性の服はその傾向が強いですよね。
そのため、衣料品メーカーは、毎年、1シーズンの流行に合わせて製品を開発し、1シーズン分の生産をします。あえて、1シーズンという短いスパンで設計し、商品を次々に生み出していきます。
他にも、ゲームのカセットなんかもそうでしょう。64のカセットは、ゲームキューブでは使えませんので、ゲームキューブを買わざるを得ませんからね(懐かしい)。
つまりつまり、流行というのは、企業〜業界が“戦略的に”作っている、ともいえるでしょう。
すごい仕組みですよね。
こんな感じで、PLC は長ければよい、というものではなく、製品によって適切な期間がある、ということなんだと思います。そしてその適切な期間に合わせて、ブランディングしたり、新製品を開発したりしていくのです。
そう考えると、HARIBO は、成熟期がずっと続いて、そのように設計されていて、もはや完全体、いや、究極体だよね、という話です(デジモン、2回目)。
ごめんなさい。
ではまた。
(この話が誰かの何かにつながりますように・・・)
【参考】
『ゼロからスタート!金城順之介の中小企業診断士1冊目の教科書』(2019/金城順之介)
グロービス経営大学院
https://mba.globis.ac.jp/
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