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愛だの恋だの


人生は思ったより長くて、思ったより短い。

30代で仕事のことしか考えてなかった時は、「愛だの恋だの言う前に、仕事しよう。」と思っていた。自分にも、他人にも。(苦笑)

当時、恋愛の優先順位が低かった私は、友人の華やかな恋愛や結婚の話をうなづきながら聞いていたが、「自分には無い。起こらない。」と言う、受け止め方をしていた。頑なに。

でも、急に「よし、恋愛しよう!」と決めて走り出した30代後半の私は、「仕事しながら、愛だの恋だの」やっていたわけだ。あんなに忙しかったのに・・・そう、やる気になればできたのだ。

でもそれは、「私の恋愛に向かう適齢期がその時だった」としか言いようがない。もうちょっと早くその時期が来ていれば、もしかしたら彼との子供がいたり、日本に住めていたり…と言うことも、あり得たかもしれない。もちろん、人生に「if」は無いものだが。


そんなに恋愛って大事?


愛だの恋だの言うには、年齢だったり、状況だったり、言うのをはばかられる場合もある。

でも、今だから言える。

いつでも、恋愛はしないよりはしたほうがいいと思う。

結婚は、人それぞれの価値観や予定があるから、それに合わせてでいいと思う。私は結婚したが、「結婚したほうがいい!」とは言えない。

でも、恋愛は別。恋愛はしようと思えばいつでも必ずできる。

恋するだけなら、二次元でだって可能だ。(私の10代はほとんどの恋がそうだったし。苦笑)

恋愛できない、恋愛しずらい…といった場合は、気持ちが恋愛に向いてなかったりするだけだ。向かせるためにはいろんな方法もある。

私が恋愛することをお勧めするのは、私が恋愛を通して体験できたことが貴重だったからだ。

だから、しないよりはしたほうがいいよ!とお勧めしたい。それだけだ。

もちろん、「別に恋愛しなくても、心は柔軟だし、毎日充実し過ぎてる」なら特に恋愛しなくても申し分ないとも思う。


アラフィフだけど「愛だの恋だの」言おう!


ちなみに私は現在既婚。

今も「愛だの恋だの」まだ言ってるのか?と言えば、大声ではないが秘かに言っている。(笑)

相手は夫だが、出会った最初の頃とは違った形の「恋愛」だ。

アラフィフにもなって最近は老後の方が気になるが(涙)、いつも気になるのは夫のことだ。

もし、彼に何かあったら。私はどうするだろう。

もし、私に何かあったら。彼はどうするだろう。

そういうことも想定しつつ、日々を大事にしよう、と毎日恋心を新たにするのだ。

夫が仕事に行く際に、私は必ず窓からも見送る。

車に乗るギリギリまで、必ず「無事で帰ってきてね。」と念を送っている。

帰ってくれば「お帰り!今日も無事でよかった!」と抱き付く。

(現在は、手洗いうがい、シャワー後に。苦笑。)

そして、彼の好きなものを作って一緒に食べたり、旅行したり、二人でダラダラしたりする時間を可能な限り楽しむ。

若い時は日常に押されて流されてしまいがちな瞬間も、今の年齢だから感じ取れたり考えさせられたりする。

夫は口下手で絶対言わないが、私は可能な限り「好きだ」と伝えている。

いつか伝えられなくなるその日まで、しつこく言い続ける予定だ。

取りあえず、まだ夫に対しての「愛だの恋だの」は私の中で継続中。


ちなみに、「私に何かあった時」には、彼には残りの人生を幸せに過ごしてほしいと言ってある。再婚してもかまわないし、私の後を追ってもいい。(絶対追わないだろうが。苦笑。)

ただ、私は彼との時間は絶対幸せだったし後悔していない、ということを分かってもらう。(既に遺書には書いてある。)

一方、「彼に何かあった時」は、彼を私が看取れるなら最後までしっかり看取る。そして、最後の瞬間まで可能な限り、彼を笑わせたい。

その後私は日本に帰って、約束していた友人達と老後を過ごすか、一人で最期の楽しみを探す。その時また恋をするかもしれないし、もしかしたら彼の後を追いたくなったら追うのもアリ。その時の気分次第かな。


・・・実は、夫の友人や夫の同僚になぜか聞かれた時に、答えたことだ。

もし、彼(夫)が死んだら、君はどうするの?

即答で「当然、日本に帰る」と答えた私に、「え?この国に残らないの?再婚とかは?」と言われた。(苦笑)

夫がいなかったら、私はこの国にいる必要もないのだ。この国での永住権にも、そんなに未練も無いし。(勿体ないと言われるが。)

恋する気持ちだけで、この国に移住してきたので、恋する対象の夫がいなくなったら日本に帰る、それだけだ。


もし今「愛だの恋だの言う前に・・・」と思っている人がいたら、「愛だの恋だの、言って良し」。そして、いろんな形があって良し。

男性でも女性でも、恋をしよう。

いくつになっても「愛だの恋だの」言い続けよう。



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