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わたしが本当に好きな本


前置き

突然ですが『名刺代わりの小説10選』というハッシュタグをご存じでしょうか?

X(旧Twitter)の読書記録を行う人々が、自分のおすすめの本を10冊紹介するためによく使われるワードです

この『名刺代わりの小説10選』という言葉は、考えられているなぁと思います。なぜなら、様々な捉え方ができる言葉だからです。好きな本を1位から10位まで並べる選書や、今の自分を形成してきた選書、専門分野に関連する選書、心の内を小説で表現する選書、発信内容に合わせた選書など、これらすべてが『名刺代わりの小説10選』と言われてもおかしくありません。

私は、悩みました。そして悩みながら選んだ『名刺代わりの小説10選』がこちらです。

これを見てどう思いますか? (突然!笑)
正直に言ってもいいですか?選書に名前を付けるならば「自分のキュンとするポイントを抑えつつも万人受けするであろう無難な選書」となります。好きな本なのは本当ですよ!でも、どうしてもフォロワーさん、または仲良くなりたいと思う層の人の好みに少なからず引っ張られてしまいます。私の場合、テーマが読書記録と暮らしなので女性向けの投稿もしたいですが、私が好きなジャンルを楽しんでいる方は少ない気がしています。また、文学について熱く語れるほど私は詳しくありません。お恥ずかしながら。その結果万人受けするであろう無難な選書になってしまいました。

私が気のおもむくまま心地よくSNSを使うと、「浅めの文学知識だけど楽しいから読書は好き、折角のSNS感性や趣味の似ている方とは積極的にお話ししたい。」これが『名刺がわりの小説10選』に出てしまっているのです。……あれ、やっぱり名刺がわりという言葉はよくできた言葉だな。笑

そこで、今回はここで私が本当に好きな本を紹介します。個性豊かな選書です。この記事を読んだら、私の本の趣向が分かるような紹介になればいいなと思っています。

こんな長い前置きですみません。



わたしが本当に好きな本

はい。ここから本題です。

SF(特に宇宙が舞台)

星を継ぐもの

これは王道ですよね。『名刺代わりの10選』にも入っていますが、私にとっては外せない一冊です。SF小説を読むようになったきっかけの一冊だからです。2023年冬には「mission of minerva」翻訳発売されるそうですね。色々な思いがあり、複雑な心境ですが、私が生きている間に日本語で読めると思っていなかったので、最後までしっかりと読みたいと思っています。

ランドスケープと夏の定理

ハードSFです。この作品は読了後心臓を矢で打ち抜かれました。SF小説でしか味わうことのできないランドスケープを見ることができます。”知ることはおろか想像もできないことを私は知りたい。” 難しい物理学の知識が必要な場面でも、物語に引き込まれて手が止まりませんでした。

ソラリス

この作品は風景描写がとにかく美しい。物寂しさを感じながらも、優しく包み込まれるような感覚です。そういう表現のある作品は読んでいて心地がよいです。次のテーマで話す予定の森羅万象作品にも入れてもいかもしれません。内容は複雑で、語り出したら止まらなくなります。哲学的な要素が含まれる作品も好きですね。



話が脱線しますが…
私のSF小説読了履歴として分かりやすいのがこちら。

YouTubeやXで活動されている、ひろたつさんが読書アカウントに向け作ったハッシュタグ
#絶対に読んどけっていうSF小説
更にそのランキングの結果をビンゴにしたものをお借りしました↓私の読了結果です↓

#絶対に読んどけっていうSF小説 ひろたつさん集計


結果は…ビンゴなりませんでした。世の中には魅力的な本が多いということですね!こちらの星マークが付いている作品はほとんどが学生時代に読んだ作品です。所謂古典作品の読了が多いですね。一方で最近のSF小説は疎いです。『三体』と『プロジェクト・ヘイルメアリー』は早いうちに読みたいです。



森羅万象を描いた作品

一言でいうと、自然バカで緑バカなんですよね。宮崎駿作品はもれなく好きです。ここでは、5年以内に読んで好きになった作品を紹介します。ネイチャーライティングと呼ばれる作品です。

雨の島

呉明益さんは、台湾に住む友人からお勧めされて知りました。私は、台湾が大好きなのです。一時期、台湾に移住しようかと本気で考えたこともあります。そんな自然バカ×台湾好きの私が、ハマらないわけがありません。台湾の原風景を描く言葉は、詩のようで叙情的です。この作品の世界観がたまらなく好きです。ネイチャーライティングという言葉を知ったきっかけも、呉明益さんでした。

いきている山

この作品は、何と表現したらよいのか分かりません。巻末には「山岳文学作品」と記されていました。山岳知識と哲学要素が織り交ざる作品です。とても高度な感性と知性を感じます。私は、この作品を何度も読み直しましたが、作品を理解できているのはほんの僅かなのではないかと考えています。それでも読み続けるのは、この作品が連れて行ってくれる山が大好きだからです。五感すべてが満たされる読了感が堪らなく好きです。



宮沢賢治作品と星新一作品

「好きな作家は誰ですか?」
と聞かれたら、宮沢賢治と星新一と答えます

作品に出会ったきっかけ等は思い出せません。子供の頃から読んでいたので、両親の影響かもしれません。または、博物館やプラネタリウムが好きな子供だったので親和性高かったからかもしれません。星新一は子供でも読める文体で楽しみやすかった記憶があります。

最近買い集めた宮沢賢治関連書籍

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こちらも最近買い集めた星新一プレミアムカバーver.

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長くなりましたが、私の本当に好きな本の紹介でした。振り返ってみると子供の頃の読書体験から影響を受けているように思いました。

前置きで、文学について詳しくないとお話ししました。その為Xは読書記録程度に利用しています。noteでは自分の得意な分野や好きなことについてXほど人目を気にせずに記事と向き合えるのかもしれない…!というのもメリットに感じています。まだまだsns全般手探り中です。よかったら、これからもお付き合い頂けたら嬉しいです。お手柔らかに。

どうでしょう?
私の本当に好きな本が分かる記事になりましたでしょうか。この本好きそうだなって本があったらいつでも教えてくださいね。コメントやXのフォローもとても嬉しいです。


最後に最近買った本の紹介
宮沢賢治の言葉を自然から読み解くことができる一冊。本というよりも写真集に近いかもしれません。うっとりしながら読むことができます。

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