インド女神孝
私はTwitterで女神図鑑というアカウントをやってるし、
【女神図鑑 】
https://twitter.com/megamimico?s=09
以前、こちらに書いたように古来から女神を祀っている家に住んでいるので、
女神に関することを調べるのが、ここ数年のライフワークになっています。
今回は、前回インドについて書いたのでインドの女神について思いつくままに書いてみようと思います。
インドでは実に多くの女神が信仰され、中には仏教に取り入れられ遠く日本まで渡って民間に広く信仰されるようになった弁財天や吉祥天のようなかたもいらっしゃいますが、その起源を探っていくとヒンドゥー教が成立する以前と思われるBC 2000 ~3000年頃のインドの西のほう、ハラッパー辺りにいきつきます。
興味深いのは、ヨガ、瞑想の起源もここハラッパー辺りに有るらしいことです。
瞑想の座法をとった人物像が彫られたものや、ヨガらしきポーズをとった素焼きの人形が出土しています。
この今から4000~5000年前のハラッパーの文明というのは、日本の縄文時代と似たところがあります。
どういうところが?というと強大な権力を持った王族や、戦争をしたような形跡が残っていないこと。
平和で民主的な部族社会が、およそ2000年間にわたって続いたのです。
ちなみにですが、学校で教わった『世界四大文明』なんてのはウソっぱちです。
少なくとも20以上の文明が同時期に世界各地に存在したことが考古学、歴史学の世界では定説です。
ハラッパー文明は母系社会であり、女神信仰が盛んだったことも縄文文明との共通点と言えます。
やがて北方からアーリア人の進攻が始まり、ハラッパー文明は衰えていきますが、各地で信仰された女神は『そのままヒンドゥー教に取り入れられた』というのがヒンドゥー教が数多くの女神を祀る真相ではないか?言われています。
サラスバティは水の女神
ラクシュミーは豊穣の女神
カーリーは破壊の女神
クンダリーニは、スピリチュアルの世界では「性エネルギーの別称」として馴染み深い名称ですが元々は女神の名前です。
ハラッパー文明でもう1つ重要なことは、『サンキャ』と呼ばれる哲学がこの時期成立したことです。
このサンキャに含まれる非暴力の思想は、女神の信仰と同じようにのちの時代にも受け継がれ、ヒンドゥー教のみならず仏教やマハトマ・ガンディーに至るまで、インドという国を時代を超えて貫く低流として現代まで続いています。
。。。。インドに暮らしているときに不思議に思ったのは、野鳥や野良犬、街中を平然と横切る牛や、おばさん達が道端でしゃがみこんで井戸端会議をしてる横で、まるで同じように井戸端会議をしてる猿の群れや、食堂のテーブルの下で人間のおこぼれを狙うマングース、そんな動物たちの振舞いが、まるで人間と同等の権利を平然と主張しているように見えたことです。
大いなる悠久の女神のエネルギーが今も息づいていて、人も動物も女神の懐に分け隔てなく包まれているような。。。。インドに居るときに感じる不思議な平等感の源は、遠い昔のハラッパー文明から受け継がれた女神の遺産なのかも知れない。。。。
と、そんな考えが思い浮かぶのです。