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ガイタと私 - ああ素晴らしき Gaita Zuliana の世界
本文は、とあるZINEのために2021年に書いた文章をリライトしたものです。内容はエッセイで、約8000字あります。単にガイタのプレイリストだけを聴きたい場合は、ページの一番下まで飛ぶことを推奨します。
はじめに Gaita Zuliana(ガイタ・スリアーナ。以下、単に「ガイタ」とする。)とは、3/4拍子と6/8拍子のミックスや、フーロやチャラスカといった楽器の使用を特徴とする、南米ベネズエラ
GAITAS 2022 ⚡
昨年に引き続き、2022年リリースの音源のみでGaitaのプレイリストを作成した(Apple Musicはこちら)。
自分のDigスキル向上もあり、今年はプレイリストに60曲以上が収録された。全曲は難しいが、とりあえず特筆すべき30曲ぐらいにコメントをつけて、2022年の締めくくりとしたい。
Jorge Luis Chacin - La Voy a Tocar a Pieここ数年、クリスマス時
【サブスクで聴くGaita Zuliana:vol.7】Melody Gaitaの初期作品
Melody Gaitaは1984年に、首都カラカスで結成されたガイタのグループである。創設者・監督は、ラジオ番組「Viva la Gaita」のパーソナリティや、「Ultimas Noticias」でのGaitaコラム連載でも知られるÁlvaro "Cuchillo" Durán。
ガイタでは、だいたいのグループに"お決まりのロゴ"が存在するが、その流れで専属のマスコット・キャラクターを設ける
ゼロから始めるCharrascaの弾き方|チュートリアル|COVER GAITERO CHARRASQUERO
先日、ベネズエラのEmiro Cordero氏から、Instagramでメッセージが届いた。
Emiro Cordero氏はチャラスカ奏者で、以前からYouTubeにチャラスカの演奏動画をアップしていた。手元をアップで映してくれるチャラスカ演奏の映像は多くないため、自分は彼の動画をスロー再生するなどして、練習時に非常に参考としていた。
今年の2月頃、どうしても30cmのステンレス製チャラスカが
Gaita Zuliana 2021 🌅⚡🌊
サブスクにある2021年のガイタをまとめたプレイリストを公開した(Apple Musicは https://t.co/sAnFnBcVtU )
2019年からベネズエラのガイタを本格的に聴き始め、今年はほぼガイタしか聴いていなかったといっても過言ではないくらい熱心に聴いていた。
どうしてもサブスクにあるものに限定されてしまうが、日本人からしたらサブスクで聴けるだけでも御の字だし、それ以上を掘ろう
【サブスクで聴くGaita Zuliana:vol.6】Luis Fernando Borjas & D'Total Zulianidad『Una Misma Historia』(2021)
D'Total Zulianidadは2012年に結成されたガイタのグループ。比較的新興のグループではあるが、メンバーはCardenales del ÉxitoやGran Coquivacoa、Maracaibo 15等の伝統あるグループに在籍経験のあるミュージシャン達で構成されている。
彼らは2019年頃からサブスクでの配信を始めるようになったが、リリースされたシングルがいずれも良曲であり、(
【サブスクで聴くGaita Zuliana:vol.5】Birimbaoのディスコグラフィー
Birimbaoは1981年に、Jerry Sánchez(ディレクター兼ボーカル)をはじめとするメンバーにより結成されたガイタのグループ。
1984年にヒット曲「Cántame una Gaita Hermano」で「Festival de Gaitas Virgilio Carruyo」の年間最優秀ガイタ賞を受賞。1987年にも大型ガイタフェス「Festival una Gaita para
【サブスクで聴くGaita Zuliana:vol.4】Venezuela de Luz de Renato Aguirre G.『Venezuela de Luz』(2014)
※2021年1月1日追記:日本から聴けなくなってしまいました。輸入して聴くしかないかなぁ・・・。
Renato Aguirreは1946年生まれの作編曲家、クアトロ奏者である。いきなり兄弟の話でアレだが、彼の兄はガイタ界の「El Monumental(記念碑的存在)」と称され、「La grey zuliana」を作曲したRicardo Aguirre(1939〜1969)である。兄について解説す
【サブスクで聴くGaita Zuliana:vol.3】Gaiteros de Pillopo『Trascendental』(2015)
Gaiteros de Pillopoは1980年に、もともとアマチュア野球の指導者だったLuis Adolfo Camachoという人物により立ち上げられたガイタのグループ。
1983年にガイタ界のカリスマ:Astolfo Romeroの加入で一気にメジャー化し、その年の「Festival de Gaitas Virgilio Carruyo」で年間最優秀ガイタ賞を受賞。84年はもう1つの大型
【サブスクで聴くGaita Zuliana:vol.2】Gran Coquivacoa『Clásicos 2』(2013)
グラン・コキバコアは1968年にベネズエラのスリア州カビマスで結成された、Gaita Zulianaを代表するグループの1つ。ガイタのもう1つの形である「Tamborera」を確立したり、80年代後半に黄金期を作ったりと語るべきことは色々あるグループなのだが、ここでは全て省略する。
彼らは2012年から2014年にかけて『Clásicos』というリテイク・ベストのシリーズを3枚発表した。この3枚
【サブスクで聴くGaita Zuliana:vol.1】Guaco『Sin Peligro de Extinción』(2018)
私がGaita Zulianaの沼にハマるキッカケとなった作品。Guacoというグループについては検索すれば諸々ヒットするし、日本語の情報も複数あるので詳細は割愛。
本作は、1994年リリースの『clasico Ⅲ』を最後に本格的なGaita Zuliana作品を発表していなかったGuacoが、実に24年ぶりに発表したGaita Zulianaオンリーのアルバムである。
この24年間にGuaco