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アイデア:3つの発想力

仕事で重要なのは「問題解決力」だと言われます。

「問題解決力」とは、今目の前にある問題と向き合い、解決策を立て実行する力。ビジネスパーソンに求められるスキルの中でも必須スキルといえるでしょう。いくら知識や経験があったとしても、ベースとなる問題解決力がなければ活かしきれません。いわば、思考のオペレーションシステムというべきものです。

仕事で役立つ「問題解決能力」の極意とスキルの高め方 | リクナビNEXTジャーナル (rikunabi.com)

言い換えれば仕事とは「問題を解決すること」です。

問題があり、それを解決するから給料が支払われる。
解決できるから、人に頼られたり、立場が向上していく。

では、どうやって問題を解決するのでしょうか?

問題を解決するために使われる能力が「アイデア」、「発想力」です。

答えの見えている仕事であれば労力や時間で対応できますが、答えが見えていない場合は頭を使って考えます

問題とは「答えの見えていない状況」であり、いたずらに頑張ったり時間を使ったりしても解決できるとは限りません。アイデア――発想力こそが問題を解決するためのツールです。

しかし、一言に発想力といっても抽象度が高く、どういった能力なのか掴みづらい。

そこで、「発想力」をもっと具体的にイメージする方法を考えてみました。

キーワードは「潜る」です。


3つの発想力

発想力は3つに分けられます。

  1. 素早く考える

  2. 深く考える

  3. 長く考える

これを「潜る」という言葉に落とし込んでみます。

  1. 素早く潜る(素早く考える)

  2. 深く潜る(深く考える)

  3. 長く潜る(長く考える)

では、それぞれの意味を解説していきます。

1:素早く潜る

「素早く潜る」とは、移動の速さです。

アイデアはいきなり答えにたどり着くのではなく、アレコレ考える試行錯誤のプロセスがあります。素早く潜ることができれば、他の人と同じ時間が割り当てられてもゴールに到着する所要時間が減少します。また、泳ぎが鈍い人が1つの結論しか掴み取れないのに対し、複数の結論に到達し、選び取る余地が生まれます。

「素早く潜る」力を伸ばせば、早くゴールに到達できるだけでなく、多くの可能性を発見し、比較検討して選び取ることができます。

2:深く潜る

「深く潜る」とは、思考の深さ、とことん考え続けるコダワリです。

あるアイデアを思いついたとき、すぐに別のアイデアへ飛びついてしまうと、浅い答えしか見つけられません。浅い答え=考えは強度が弱いことが多く、他の人の意見でひっくり返されます。自分でも、時間が経つと自信が無くなりやすい。浅い考えは深く考えていないため根拠が薄く、弱いのです。

ひとまず1つの事柄についてじっくりと考え続けてみる。その結果、思わぬ発見がある。深く考えたアイデアは、根深いため、他の人の意見にも簡単にはゆるぎません。

3:長く潜る

「長く潜る」とは、集中して考えられる体力です。
あるいは「潜水時間」です。

素早く潜るにせよ、深く潜るにせよ、潜水時間が短ければ達成できません
いちいち呼吸のために水上に顔を出していては素早い移動など望めませんし、潜水時間が短ければ深く潜るなどもってのほか、浅い部分しか泳げません。

発想力を磨くためには「長く潜る力」こそが重要です。

発想力お助けツール

と、これまで3つの発想力について書いてきましたが、これを伸ばそうと思うと筋トレ同様に「気合だ!」となってしまいます。(いえ、正確には筋トレもきちんとした手順、方法論があると思いますが)

「発想力を伸ばしたいが伸ばせない」という問題があるなら、それを解決するのがアイデアです。

3つの発想力がパラメーター(能力値)だとすれば、それを補うためには「装備品」「道具」を使えばいい。ではどういった道具があるのでしょうか。

道具1:海図を手に入れる

たとえば会議のお題が「3Dアクションゲームの発案」だったとして。
0からワーっと考えるのではなく、あらかじめ「あたり」をつけることで移動をショートカットできます。言わばファストトラベルですが、そのためには脳内にマップ、「海図」を日々作っておく必要があります。

3Dアクションゲームであれば、

  • 一人称か三人称か

  • 銃か剣か魔法か

  • 世界観はファンタジーかSFか

  • 敵を倒すことがメインか、地形を攻略するのがメインか

  • シナリオ主体か、ゲームプレイ主体か

  • 既存作品でいえば◯◯っぽいのか、■■っぽいのか

など、色々な「着眼点」があります。これは0から考えるのではなく、普段から脳内海図に印を付けておくことで、ファストトラベル可能です。

また、海図に印を付けて周辺の地形に詳しくなることで、移動の効率も上昇、つまり素早く潜れるようになります。

「海図」を普段から手入れし、精度を上げていくことで発想力を大きく手助けすることができます。

道具2:パターンを覚えておく

おそらくゲームというメディアに限った話ではなく、どのような仕事にも言えると思うのですが、仕事(問題)はパターンがあります。

問題ごとに異なる性質はあれど、俯瞰して見れば似たような傾向を持っています。

アイデアの海を潜航しているとき、毎度地形を0から調べていたら時間がいくらあっても足りません。おおよその構造、周辺の状況から「だいたいこうであろう」と推測することができれば、あとは実際の地形に対して泳ぎ方を調整することで、素早くゴール(答え)に到達できます。

  • トラブルが起きていて、それを解決したい

  • 玉石混交でいいので、たくさんのネタが欲しい

  • AとBそれぞれに長所と短所があり決めかねている

  • 懸念を洗い出して欲しい

問題が発生した際に、どのパターンの問題なのかを考えることで、「どういったアイデアが求められているのか」が素早く分かるようになります。

また、相手から求められている要望にも素早く応えられるようになるので、信頼されるようにもなります。

まとめ

  • 仕事は問題解決能力が大切

  • 仕事とは問題を解決すること

  • 問題を解決するためには発想力が必要

  • 発想力は3つに分けられる

  • 「潜る」という言葉を使うなら素早く潜る力、深く潜る力、長く潜る力

  • 発想力をパラメーターとするなら、それを手助けする道具がある

  • 道具は「海図」と「パターン」の2つがある

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