トーキョーライフワークトーク 第5回アーカイブ:文章
【ゲスト】松島 洋美さん (カフェ「TOKYO L.O.C.A.L BASE」元店長)
【ナビゲーター】田中 結子
城北信用金庫が運営・管理をするインキュベーションオフィスとカフェの一体施設「COSA ON」。そのカフェの店長をしてらっしゃった洋美さん。
カフェにお邪魔するたびに明るくきめ細やかな接客をしてくださって、その笑顔や対応にたくさんのファンがいらっしゃいました。
そんな洋美さんが店長をお辞めになると伺い、そのコミュニケーション力の秘密や地域との関わり方、洋美さんのお仕事に対するお考えについて聞かせていただきたいと思い、ゲストにお越しいただきました。
常に周りをよく見てらっしゃって、ポジティブな洋美さんのお考えは文章で読んでいるだけできっと元気がもらえるはずです。
音声でお聞きになりたい方は前の投稿からお聞きください。
番組提供:城北信用金庫
カフェ「TOKYO L.O.C.A.L BASE」とは
田中:
それでは早速今月のゲストを紹介します。
「TOKYO L.O.C.A.L BASE」で先月まで店長を務められていた松島 洋美(まつしま ひろみ)さんです。
松島さんよろしくお願いします。
松島:
よろしくお願いします。
田中:
普段松島さんのことは洋美さんって呼ばせていただいているので、今回も洋美さんってお呼びしても大丈夫ですか?
松島:
はい、大丈夫です!
田中:
ありがとうございます!
実はですね、ライフワークトーク初の女性ゲストということで
松島:
一発目が私で良いのでしょうか(笑)
田中:
私は洋美さんでとっても嬉しいです!
松島:
ありがとうございます(笑)
田中:
まずは「TOKYO L.O.C.A.L BASE」がどんなお店かというところなんですが、
去年荒川区町屋に城北信用金庫が立ち上げた複合施設「COSA ON(コーサオン)」の中にあるカフェなんですよね。
松島:
はい!
地元に密着したカフェで、毎日地元の方々に沢山お越しいただいております。
田中:
11月にゲストでお越しいただいた島さんも所属していらっしゃる、被災地復興や地域活性化を目的に活動されてらっしゃるNPO法人「TOKYO L.O.C.A.L」さんが運営されているお店ですよね。
松島:
はい。
田中:
「COSA ON」の御縁で私も結構カフェにお邪魔させていただいたりイベントに参加させてもらっていたんですけれども、いつも洋美さんにすごい温かく迎えてもらって。
カフェの明るい雰囲気を作ってらっしゃったのが博美さんだったなっていう印象が残っています!
松島:
本当ですか?
ありがとうございます(笑)
「TOKYO L.O.C.A.L BASE」の店長になったきっかけ
田中:
そんな「TOKYO L.O.C.A.L BASE」でオープン当初から店長を務められていた洋美さんですが先月末でお店を離れられたということで、
カフェの店長として作ってこられたお店についてですとか、地域の中で生まれた繋がりについて振り返りつつこれからを見据えた洋美さんのお考えについても聞かせてもらいたいと思います。
まずは荒川区と洋美さんの関わりについてなのですが、元々ご出身が荒川区なんですよね?
松島:
はい、そうです。
生まれも育ちも荒川区町屋で、地元です。
田中:
今回「TOKYO L.O.C.A.L BASE」の店長をされていたと思うんですけど、
何となく地元でお仕事されてらっしゃると地元の友達とかもいっぱいいらっしゃるでしょうし、恥ずかしいとかそういう感じありませんでした?(笑)
松島:
そうですね。地元の友達もそうですし、私の担任だった先生とか、両親の友達とか、しょっちゅうお店に遊びに来てくれて。
両親の友達はランチに来て下さったり、友達は働いている子が多いので夜遊びに来てくれたりとか、やっぱり良くも悪くもみんな会いに来てくれますね(笑)
田中:
そもそも店長になったきっかけって何だったんですか?
松島:
今話した通り生まれも育ちも町屋でして、私も飲食店のアルバイト経験が長かったんですね。
母体となる「株式会社ROOM810」で私の友達が働いていて、この「TOKYO L.O.C.A.L BASE」の計画がどんどん進んでいた時だったので、その友達がうちの代表の丸山社長に、飲食経験がある面白い子がいるので誘ってみませんかと、声をかけていただきました。
田中:
アフロが有名な丸山社長に(笑)
松島:
そうですね(笑)
田中:
11月に島さんにお越しいただいた時にも丸山社長のお話をちょっとしていただいたので今聞いてくれてる方は「あ~あの方!」ってなってると思います。
松島:
気になりますよね(笑)
アフロとかいろんなパワーワードがいっぱい(笑)
田中:
丸山社長には未だご出演いただいていないので、いつかどこかで(笑)
松島:
(笑)
カフェでの店長としての仕事について
田中:
「TOKYO L.O.C.A.L BASE」さんはイベントも積極的にやってらっしゃったりとお仕事の範囲がカフェのお仕事だけじゃないじゃないですか。
実際に店長さんとしてはどんなお仕事をされていたんですか?
松島:
現場の仕事としてはやはりホール業で、接客業やドリンクの発注をしたり予約やイベントの管理をしていたのにプラス、その母体となるデザイン会社の「ROOM810」からきたイベントや城北信用金庫さんとのセミナーを「TOKYO L.O.C.A.L BASE」で開催したりですとか、そういうイベントの窓口にもなったり、いろんなことをさせていただきました。
田中:
やられていることがすごく多岐に渡っていますよね。
松島:
去年の今頃は城北信用金庫さんの大前理事長と、丸山社長と一緒に十文字学園女子大学の講義にも出させてもらいました。
こんな私で良いのか?とも思ったのですが、カフェなどの新規事業みたいな講義で、女子大生の方たちに実際現場ではどうかっていうお話をさせていただきました。
その時は大学生から、もらっちゃおうかな~って思うようなアイデアがいっぱい聞けてすごく勉強になりました。
田中:
学生さんたちも実際に店長をされている方の声が聞けたり、同性で感覚が近いところもあると思うので一生懸命聞いてくれそうですよね。
松島:
聞いてくれていたら良いんですけどね(笑)
田中:
絶対聞いてくれてます(笑)
本当にいろんなことをやられていて、その中でも好きだった業務って何かありましたか?
松島:
人と触れ合ったり話したりするのはやっぱり楽しいですね。
あと私の性分なのか忙しくなれば忙しくなるほど燃えるというか(笑)
そういう時に限って私しかいない日とかもあったりして、そうするといろんなところに目がついて。
田中:
やっぱり洋美さんのやさしい接客が印象的だったので、洋美さんとしても心に残ってらっしゃるということで、同じ気持ちで嬉しいです!(笑)
松島:
ありがとうございます!(笑)
誰からも愛される接客スキルを身につけるに至るまでについて
田中:
洋美さんはすごくフレンドリーな接客でファンがいっぱいいらっしゃったと思うんですけど、以前も接客業か何かされてたんですか?
松島:
そうですね。
ずっと音楽活動をしていて、その時はアルバイトをしながらの音楽活動だったので。
アルバイトはずっと飲食業でしたね。御茶ノ水のお店に6年間勤めていて、バイトリーダーのような感じでした。
田中:
じゃあ結構色々任されてらっしゃったんですね!
松島:
そうですね、私一人で社員がいないっていう日もあったりとか(笑)
実家が居酒屋で学生の頃から手伝っていたのでもう慣れっこなんですけど、接客はすごく好きですね。
田中:
御茶ノ水の6年間やられていたお店はカフェだったんですか?
松島:
いえ、居酒屋でした。
御茶ノ水の場所的に大学とか病院がすごく多いのでめちゃくちゃ忙しくて、もう1日出るとヘトヘトになるようなお店でした。そこで結構鍛えられたと思います。
今の「TOKYO L.O.C.A.L BASE」もランチは結構激しいので(笑)
田中:
そうですよね〜。いつもすごく賑わってますもんね!
しかも「TOKYO L.O.C.A.L BASE」さんって客席が多いので、満席になると回すのが本当に大変そうですよね。
松島:
そうですね。
結構お客さんも、客席が多くて店内が広いっていうイメージみたいで「あそこ行けば絶対入れるでしょ」って。
ピークの時間が重なったりするともう頭でパズルのように組み合わせて入れたりしてましたね(笑)
田中:
(笑)
音楽活動をされていたということなんですけれども、どれぐらいやられてたんですか?
松島:
4歳からタップダンスを始めてそこから子役をやりつつ、中学生の時はお休みしていたんですけど、高校生の時にバンドで出た大会で賞をもらったのでそこからレコード会社の育成に入って歌手活動をしていました。
田中:
バンドの時もボーカルをされてたんですか?
松島:
ボーカルです。
一応シンガーソングライターという形で曲は自分で書いたりしてました。
田中:
じゃあ「TOKYO L.O.C.A.L BASE」で働いていても歌詞が浮かんできたりとか(笑)
松島:
「TOKYO L.O.C.A.L BASE」は忙しすぎて歌詞は浮かんでこないです!(笑)
田中:
それどころじゃないですね(笑)
でもそれぐらい賑わってましたもんね。
松島:
そうですね。
あそこでも音楽イベントとかできたら良いなと思ってはいました。
周りが住宅街なのでバンドサウンドっていうのはなか難しいですが、ちょっとエンタメっぽいイベントはいろいろ開催していて、面白い場所ではあると思います。
実際に店長をしてみてのギャップ
田中:
飲食店の経験もされていたということで、今回もある程度どんなお店になっていくか想像がついていた部分もあるんじゃないかなと思うのですが、実際にオープンして店長さんをやられてみてギャップってあったりしましたか?
松島:
私は町屋に生まれてずっと町屋で育ってきたので外から町屋に来た方々をあまり把握できていない部分があるんですけど、
今は新しいマンションが建ったり新しいお店ができたりして町屋がかなり盛り上がっていて、もともと町屋出身じゃないママさんとかも増えてきています。
そういう方たちはうちのお店みたいな、新しくできた広くてベビーカーもスルッと入れるようなお店はすごく使いやすかったんじゃないかなと思っています。
田中:
実際に「TOKYO L.O.C.A.L BASE」さんの前を通ると、置き切れないくらいたくさんの自転車がズラーっと並んでいて。
松島:
1階にあるので、今言ったようにベビーカーだったり車椅子の方とかが気軽に入って来てくれて。
田中:
スロープがありますもんね。
松島:
店内も道を広くとっているので、こんなにママさんたちっていっぱい居るんだ、とか車椅子の方達もこんな気軽に入って来てくれるんだ、っていう私が町屋にいたらあまり分からなかったような光景がすごく嬉しいギャップでしたね。
田中:
町屋って何となく昔ながらの下町みたいなイメージが強いから、おしゃれなカフェはママさんや女性の方が待ち望んでらっしゃったでしょうね。
松島:
女性の方すごく多いですね。
田中:
私も遊びに行かせていただいたくとお客さんがほぼ女性ってことが沢山あった気がします。
松島:
多分当初丸山社長が思い描いていたビジョンとしては、カフェでありダイナーであり、アメリカンダイナーのように料理の量が多かったり、結構ダイナミックな感じをイメージして作った部分はあると思うんですけど、そことは反して結構女性が多いので(笑)
田中:
(笑)
松島:
でも元々はそういうコンセプトで作ったので料理は結構量が多かったりして、家族連れだったり男の人もあそこにいくとカフェなのにお腹いっぱいに食べれるよねって、いろんな方が遊びに来てくださってたんじゃないかなとは思います。
田中:
すごいおしゃれな雰囲気で、メニューもおしゃれな感じじゃないですか。
でもボリュームは結構しっかりあるので、お腹いっぱいになるっていうのも安心して行けるポイントですよね!
松島:
料理長も荒川区の人間なので、おしゃれなイタリアンのメニューも出しつつ下町っぽいメニューも沢山出してくれて、毎日日替わりランチを楽しみにしてくださる方が多かったです。
田中:
夕方ぐらいにお邪魔させていただいた時には結構皆さんパソコン開いて作業されている方が沢山いらっしゃったんですけれども、時間によって結構客層が変わるんですか?
松島:
そうですね。
お昼はやっぱりママさんが多かったり、土日も家族とか、お昼のピークを過ぎるとパソコン持った方がいらっしゃって、Wi-Fiもフリーで机も大きいのですごく重宝されてますね。
インキュベーションオフィスの入居者との交流
田中:
ちなみに「TOKYO L.O.C.A.L BASE」さんって2階にインキュベーションオフィスがあるじゃないですか。そこの起業家の方々もよくカフェでランチされてると聞いたのですが、コミュニケーションなどもありましたか?
松島:
翌週の日替わりを2階にポスティングしてるんですね。多分それを見てきてくださる方も居て、男性の方々が多いのでお肉の日が来店率は高いかな(笑)
田中:
美味しそうなメニューの予告が見れると行きたくなりますもんね!
松島:
城北信用金庫の町屋支店にもポスティングしているので、見て来てくださってる方もいると思います。
田中:
2階に入居されている方とは実際にお話されたりもしましたか?
松島:
コロナの前ですけどセミナーや懇親会、起業家交流会とかを開いてくださる方が多くて、忘年会にも沢山使っていただきました。
田中:
なかなか今はイベントが出来ない状況だと思うんですけど、今までは沢山イベントもやってらっしゃいましたよね。
実際にいろんなイベントをやられてみていかがでしたか?
松島:
40代くらいの若手起業家の社長さんが集まるイベントとかが多かったのですごくエネルギッシュで、かなりアグレッシブな方が多かったですね。
イベント内ではそれまでの経歴とかプロフィールを発表しつつそのあと懇親会になるんですけど、やっぱり若くして会社を立ち上げてる方たちのイベントはお店に立ってる人間も刺激を受けましたね。
あとは荒川区で活躍されてる方々がイベントを開いてくださったり。
母体の「ROOM810」がずっと続けている被災地復興イベントの場所も「TOKYO L.O.C.A.L BASE」に移ってきました。そうするとその飲み食いしたお金が復興支援に回るというサイクルになっていて、それもすごく盛り上がりましたね。
田中:
それぞれのイベントによって参加される方の雰囲気もだいぶ違いそうですよね。
そこで新たにできた繋がりとかってありましたか?
松島:
荒川区以外の方たちも沢山来てくださっていたので、そういう方たちは多分プロジェクターがあったりご飯が出たり、自分たちの開きたいイベントの条件に合う場所を探していたと思うんですね。それが千代田線内の町屋にあるんだってことを知っていただけて、また次に繋げてくださったりしていましたね。
田中:
町屋って千代田線で一本で来れるじゃないですか。アクセスも良いので、そういうところにプロジェクターもあるっていうのはきっとイベントとかに使いやすいですもんね。
未曾有のコロナウイルス対応を振り返る
田中:
「TOKYO L.O.C.A.L BASE」はいつ行っても賑わっている印象だったんですけれども、今年はコロナ禍で緊急事態宣言があったり、飲食店の店長さんとしては悩まれることも沢山あったんじゃないかなと思います。
振り返ってみていかがですか?
松島:
去年の3月はイベントの予約を沢山いただいてまして、毎日ランチに来てくださるママ友さんたちが謝恩会や卒業のお祝いで団体貸切をしてくださったり、それこそこれから起業される方たちのイベントも沢山あったんですけど、誰もが予想していなかったコロナの影響で3月のイベントが全部なくなっちゃったんですね。
それまで皆さん3月に向けて12月から予約をしてくださったり準備をしていたんですけどこういうことが起きて、みんなが苦しい状況でどう踏ん張るのか、誰も経験したことのない事態でした。
私はそもそも初めてお店の経営をするっていう状況でのコロナだったので丸山社長がかなりいろんなアイデアを出してくれて、テイクアウト需要が高まった地元の企業さんへのお弁当の配達を始めたりしました。
でもうちのお店はランチがメインで夜営業は金曜日と土曜日しかしていないので緊急事態宣言中でも買い物帰りにサクッと食べて帰る一人のお客さんはそのまま来てくださっていたり、なんとか踏ん張った感じはあります。
田中:
3月4月って卒業のイベントシーズンですもんね。
松島:
去年オープンして一周年を迎えるにあたって、こういうビジョンでやっていこう!初めての3月4月だから今年はイベントどんどんやってくぞー!って感じだったんですけど、全然先が見えなくて大変でしたね。
田中:
切ないというか、悔しい気持ちになりますよね。
松島:
でもこの一年で今までやってこなかったテイクアウトやウーバーイーツを始めてみて、まだまだやれることは沢山あるんだなと気づくこともできました。
田中:
ちょうどその頃「COSA ON」に用事があってお邪魔したことがあったんですけど、
テイクアウト用のお弁当を洋美さんがたくさん準備されてらっしゃったのが印象的でした。
松島:
コロナ禍でアルバイトさんが出れない時期もあったので従業員は減ったけどやることは増えて、毎日頭をフル回転させながらやってましたね。
社員だけで頑張ってた時期も一か月ぐらいありました。
でも緊急事態宣言が明けた時はやっぱり我慢してくれてた方たちがどばーっといらっしゃいました。
うちのお店は広いですし、沢山ある窓を全部解放していて、5月6月で気候も気持ち良い時期だったので結構来てくださいましたね。
緊急事態宣言が明けた時は一瞬忙しかったです。
田中:
あそこは天井も高いですし、抜ける感じがありますよね。
緊急事態宣言下ですとか、緊急事態宣言明けに沢山お客さんがいらっしゃったりっていうお客さんとの関わりでまた新たに感じた荒川区町屋エリアの魅力って何かありますか?
松島:
あの時期でも常連の方とかは、「店内では食べれないけどテイクアウトするわ~」って言ってくださったり、近所の方はすごく応援してくださって、やっぱりそれが下町の良さだなと感じましたね。
田中:
やっぱりあたたかいですよね。
松島:
「大変だね」「頑張って」っていうこの一言声をかけてくれる方が多いと思います。
田中:
荒川区の方々って心の距離が近いような。
松島:
そうですね。良くも悪くもお節介みたいな(笑)
田中:
皆さんそうおっしゃいますよね(笑)
カフェの店長を経て得られたもの
田中:
洋美さんご自身としては「TOKYO L.O.C.A.L BASE」の店長をされて良かったなと思うことや得られたものは何かありましたか?
松島:
私自身としては社会人のスタートが音楽活動をしていて遅かったので、アルバイトの気持ちのままではなく店長として自覚を持たなきゃいけないなと改めて気づかされました。
私がアルバイト時代に社員の方たちに色々してもらったことを、良い部分はそのままアルバイトの子たちに受け継げたら良いなという思いでアルバイトの子たちを大事にしていましたね。
田中:
アルバイトの方たちも若い方が多いですもんね。
松島:
やっぱりカフェなので学生の子たちがたくさん応募してくれて、オープンから1年以上経ちますけどみんな変わらずのメンバーで働いてましたね。
田中:
きっと洋美さんの指導が良かったんですね!
松島:
いやいや(笑)
母体のROOM810も面白い会社なので、そこと関われるのが私も含め従業員は楽しかったんじゃないかなと思いますね。
これからの展望とライフワーク
田中:
今回「TOKYO L.O.C.A.L BASE」を洋美さんが離れてしまうということで非常に寂しい気持ちでいっぱいなんですけど、辞められる理由について聞かせていただいても良いですか?
松島:
やっぱり小さいころからやってきたエンタメの世界に憧れがあるので、そっちの裏方のお仕事に就きたいなと思っています。
もう自分が前に出ることは無いんですけど(笑)
田中:
え〜!勿体ない!
松島:
いやいや(笑)
クリエイティブなお仕事をされている方たちを支える立場で何かしていきたいなと思っていて、2年間「TOKYO L.O.C.A.L BASE」で身についた部分とか、吸収させてもらったもの勉強させてもらったものを、また違う形で外に出していけたら良いなと思って丸山社長にはお話ししました。
「応援していくよ」って言ってくださったんですけど、9月に話したのに結構あっという間に12月が来てしまったな~という感じがします。
田中:
丸山社長も寂しがられたんじゃないですか?
松島:
いやいや(笑)
でも城北信用金庫の方々とも沢山関わらせていただいていたので、年内一杯ですっていう話がすごいスピードで広がって(笑)皆さん会いに来てくださってすごく嬉しかったです。
田中:
本当にみんなの間ですぐ広まりました。「洋美さん辞めちゃうんだってー!」って(笑)
いやなんか本当に寂しい気持ちでいっぱいなんですけど、洋美さんだったらどこへ行っても活躍されるんだろうな~と思って。
松島:
いや~どうですかね(笑)
田中:
次のお仕事でまた活躍されるのも楽しみです。
松島:
はい、活躍できるように頑張ります!
田中:
今後の展望とかって何かありますか?
松島:
エンタメ業界だったり、音楽や芸能のお仕事をしていきたいというのが一番ですかね。
田中:
洋美さんが考えるエンタメの魅力ってなんですか?
松島:
裏に回るとちょっとドロッとした一面もあるんですけど。
田中:
キラキラした世界ほど泥臭いですよね(笑)
松島:
でもお客さんにはキラキラしたものだけを見せているのが、プロ意識が高くてすごくかっこいいな~って。
私も活動していた時に沢山の方に支えてもらったので、そういう表に立っている方たちを支えられるような立ち位置になっていきたいと思っています。
田中:
洋美さんは笑顔が明るいから、その笑顔で支えてもらえたらみんな頑張れちゃうような気がします。
松島:
いやいや(笑)
田中:
そうすると今回町屋からちょっと離れられることになると思うんですけど、洋美さんにとって荒川区ってどんな所ですか?
松島:
何度も言っちゃうんですけど良くも悪くもお節介な人が多くて、スーパーで荷物が多いと「大丈夫?」ってお子さんを抱き上げてくれたりとか、今の時代だとびっくりしちゃう方も多いと思うんですけど、そういうのを普通にやれちゃうところが私はすごく好きだなと思います。
お店でも隣のテーブルの家族に話しかけたり、助け合ったり声をかけたり、いつの時代になってもそういう下町気質なところが私はすごく好きですね。
田中:
ご実家があるということで、これからも帰って来られるんですよね。
松島:
もうほぼ毎週いると思います(笑)
田中:
それを聞いてちょっと安心しました!
皆さん離れていても応援してくれそうですよね。
松島:
そうですね。
そういう人たちが多い街だと思います。
田中:
これが最後の質問です。あなたのライフワークは何ですか?
この質問はゲストでお越しいただく方みなさんにお伺いしています。
個々の取り組みに限定されたお話ではなく、人生をかけて取り組んでいることや果たしたい目的を教えてください。
松島:
この質問どう答えよう(笑)
田中:
皆さん悩まれるんですよ(笑)
松島:
まだ模索中ではあるんですけど、誰かのサポートに付けるような、それが仕事であっても家庭であっても、そういう立ち位置にずっと居たいなと思います。
あと私の長所は明るさだと思うので、そういうところでもパワーを与えられたら良いのかなという感じですね。
田中:
みんな絶対洋美さんからパワーもらってます!
松島:
陰になることが本当に少なくて、ずっと陽気なので(笑)
田中:
すごい!素敵です!