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普通の子って何?
久しぶりに怒りの気持ちが沸いてきた。というか時間がたって、だんだん悲しくなってきた。
不登校関係の投稿をしていると、SNSにそういった類いの広告が上がってくる。今日、なにげなく目に入ったその言葉に唖然とした。
不登校の子どもを「普通の子に」変える
不登校の子どもは「普通」ではない?
そもそも「普通の子」ってどんな子ども?
毎日学校に通って小学校、中学校を卒業し、全日制の高校に入学して18歳で卒業した後大学へ進学する。それがいわゆる世間一般の「普通」ということなのだろう。それじゃあ私の娘は「普通」ではないということか?少なくともそう考えている人がまだ多いということだ。
自分の考えを発信することは否定しないし、自分だって偉そうなことを書いているという自覚はある。でもまだ、不登校は「問題行動」だから、それを「治す」そして「正す」といった方向で「解決」しようとしている人が多いという事実。そしてその発信が受け入れられているという事実・・・。
不登校は「学校に行かないという選択」をしているだけだ。
まあ、でも私がそう言えるようになるまでも、長い時間がかかった。そしてそれは経験してみないとわからなかった。だから理解してくれとは言わない。でも「普通の子」ではないと定義されることには、とても抵抗がある。他人にそんなジャッジはできないはずだ。
辞書で調べたところ、「普通」の反対の言葉には「異常」「変」の他に「特異」「個性」などの意味もあった。この広告の主が意図したのは何だったのか、本当のところはわからないが、私は勝手に「普通」の反対を「個性」として受け入れよう。
人の気持ちがよくわかって、優しくて、物事を深く考えることができる、そんな娘は素晴らしい「個性」を持っている。世間が認める道を歩んでいなくても、私は娘のことを誇りに思うし、周りが娘をどんな風に評価しても関係ないと思っている。娘を「普通」に変える必要はないし、他のどの子どもも「普通」にしようなんて思う必要はない。子どもの存在をまるごと、そのまま認め、受け入れることこと。それが子どものために親ができることだ。
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