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プレゼンに苦しむ

今日は、大学の授業でプレゼンをしました。私を含め、合計で20個もの発表が質疑応答を含めて行われたので、長すぎてくたびれました。私もそうだけどみんな同じようなこと言ってるなあ…、もう帰りたい…というのが率直な感想でした。正直、つまらなかったです。

「人を見た目で判断しない」
「相手のことを知って自分の行動を変える」
「一人でいる=話したくない、じゃない」
「自分の先入観や偏見は、当事者と接することで変化する」
「関わりを重ねて信頼関係を構築する」
「言語的コミュニケーションと非言語的コミュニケーションのバランスを人によって変化させる」
「最初から正解を求めずに、いっぱい試行錯誤する」
「まっさらな気持ちで関わるのが大切」
「相手の過去や背景を想像する」など、
そういう内容ばっかりです。

私の番になってみんなの前に立って話していたら、何となく自分は全員から嫌われているように感じて、ずっと不安でした。途中から手とか足が震えだして、話すのがしんどくなって焦ったけど、無事に終えられました。

緊張や不安で震えるのって、どうにもならないんですよね。いくら場数を踏んでも、人前での発表となると私は震えることが避けられません…。緊張していた方がかえってパフォーマンスが向上するって聞いたことがあるけど、私の場合は緊張が過度になっているので、それにはあんまり当てはまらないです。

マイクをもって原稿を見て話せるのが、唯一の救いでした。聴衆のことなんて見たくないので、私はほとんど見ませんでした。大学1年生の時の英語の授業では、アイコンタクトも評価されるから、無理して原稿を丸暗記して、聴衆を見て話していた覚えがあります。毎回ものすごく大変で、プレゼンの度に夜遅くまで準備して、憂うつになっていました…。2年生になってからも、プレゼンをする機会があったけど、人の顔を見て話すことに苦痛を感じていました。

病院の主治医の先生に、「もう病院に通うのはやめようと思います」って言ったときに、「困り事は大丈夫ですか?人前での発表とか…」と言われたのを思い出しました。困っていないかと言ったら嘘になるけど、過度な緊張や不安なんて薬で取り除けるものじゃないです。先生は毎回薬を処方するだけなのに、何を言ってるんだろう…と思っていました。私は大勢いる患者のうちの一人であるだけで、一人一人に構ってられる暇なんてないでしょ?とも思っていました。

先生から病名をつけるとしたら「社交不安障害」か「うつ状態」って、初回に言われただけで、その後は何も診断も下らなかったし、私は特に何にも当てはまらないグレーゾーンに含まれていたのかもしれないです。きちんと診断されている人は苦しいと思うけど、中途半端なのも苦しいものです…。

精神科や心療内科に行って、診断名がもらえなかった人で、自分のことを「無能な健常者」と言っていた人のことを思い出しました。無能であっても有能であっても健常者だったら、それでひとくくりにされるだろうし、無能な人はその集団の中での落ちこぼれになって苦しむことになります。

どんなところにも最下層は生まれてしまうし、そこに行きたくないから頑張るという人もいるのかもしれません。でも、どうあがいても最下層にしかいられない。そして、その集団の中からも抜け出せないとなると、逃げ道すらありません…。「何でこんなこともできないの?」って、責められたり、見下されたりするのはとても辛いことです。

私はプレゼンに限らず、自分のキャパを超えているんだろうなあ…と思われるものが多いような気がします。基本的に人と関わることは、とてつもなくエネルギーを消耗するし、その後一人になってから、疲れが押し寄せてものすごくネガティブになります。

無理しないと生きられないような人間です。私の生活の多くの部分は、無理することで何とか成り立っているものかな…って思いました。私が無理することなく生きられる世界は、多分ありません…。

何ともなくはきはきとしゃべって、プレゼンをやってのける人たちを見ていたら、うつが加速したような気分です。私みたいに震えていないのを見ていいなあ…って、羨ましく思いました。

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