福生のできごと
以前、アメリカンな町、福生市に住んでいた時のepisode
1
ある日の昼、国道16号沿いをサイクリングしていたら、いかにも綺麗な10歳前後の外国の少女と、その後ろにSPが散歩していた
ドラマに出てくるような黒スーツ着た2メートルくらいの屈強な外人SP
意味もなく緊張してスレ違った
けど、今になって思う、あれは妄想か幻だったの…?
今となっては分からない
2
これは本当に忘れもしない現実なのだけど、ある日の夜遅い帰宅途中、線路沿いに差し掛かった所で突如、中年男女が現れて俺と同じ速度で、道路の俺と反対の側を歩いてるの
それで早歩きして俺より少しだけ前に出ると、見せつけるようにいきなり二人で貪り出すの
それはもう20代前半の盛りMAXの男女の如く
俺も変なのに関わらんとこと無視して歩いてたのだけど、ホアガホアガと汚いペッティングをひとしきりするとまた凄いスピードで追い付いてきて、またちょっと俺を抜いたところで貪り出すの、お互い髪ぐっしゃぐしゃ掻き回しながら化け物が補食しあうように
それが線路沿いを抜け出すまで続いた、俺は話のネタが出来た、終わり
3
大雪の日があった
福生は寒い、その日も俺は夜の帰り道を歩いていて、もう寮の目の前まで来た所で、寮の前にある踏み切りに捕まった
その日はあまりの雪でずっと閉鎖されてて、車も来てずっと止まらされて、俺は律儀にもその時数十分は待ったよ、でも一向に上がる気配も電車が来る気配も無かった
俺は意を決して踏み切りを跨いで通った
こんな事初めてしたよ、でも全然普通に通れたしもっと早くにやっときゃあ良かった
因みに俺が動き出した瞬間に反対側に立ってた人も通り出してズリィと思った
ぽわり