ネガティブ癖を治す 脱フュージョンと言う思考法がありまして...
脱フュージョンとは?
「脱フュージョン(Defusion)」とは、心理療法や心理学のコンセプトの一つで、認知行動療法(Cognitive Behavioral Therapy, CBT)などで使われる用語です。脱フュージョンは、不必要な思考や感情と自己を分離し、それらに囚われることなく客観的に見ることを指します。
脱フュージョンの目的は、固定観念やネガティブな思考パターン、自己批判などに囚われず、客観的に状況を見る力を養うことです。具体的には、思考や感情と自分自身を同一視するのではなく、それらを客観的に捉えることで、より建設的な行動や思考を促進することができます。
脱フュージョンのテクニックには、思考停止やマインドフルネス、言語化など様々な方法があります。これらのテクニックを使うことで、自己と思考・感情とを分離し、客観的な見方や新たな視点を取り入れることが可能となります。
脱フュージョンのメリット
脱フュージョンのメリットはさまざまですが、主なものは以下のようになります:
1. **認知の柔軟性が向上する**:脱フュージョンを行うことで、固定観念やネガティブな思考パターンに囚われず、柔軟な考え方ができるようになります。新しい視点や解決策を見つけやすくなります。
2. **感情の調整がしやすくなる**:脱フュージョンによって、感情と自己を分離することで、感情に囚われず客観的に見ることができます。感情的な反応をコントロールしやすくなります。
3. **ストレス軽減につながる**:脱フュージョンを行うことで、不必要な思考や感情によるストレスや不安を軽減することができます。客観的な見方をすることで、より冷静な状況判断が可能になります。
4. **自己肯定感が向上する**:脱フュージョンによって、自己と思考や感情を分離することで、自己価値の基準を客観的に見直すことができます。自己受容が向上し、自己肯定感が高まることが期待されます。
これらのメリットによって、脱フュージョンは心理的な柔軟性やメンタルヘルスの向上に役立つことが期待されます。
脱フュージョンのやり方!
脱フュージョン思考法は、自分の思考や感情と自己とを分離し、客観的に見ることを目的とした心理療法の手法です。以下に一般的な脱フュージョンのやり方をいくつか紹介します:
1. **言語化**:思考や感情を言葉にすることで、それらを客観的に捉えることができます。例えば、「自分はダメな人間だ」という否定的な自己評価ではなく、「今は自信を持てていないな」という客観的な言い方に変えることができます。
2. **思考停止**:マインドフルネスなどの瞑想や呼吸法を使って、思考の流れを止めることで、その思考を客観的に見ることができます。思考が湧いてきたらそれをただ観察し、自分の一部であるかのようにではなく、客観的に見るよう心がけます。
3. **観察的自己**:自分自身を観察者として捉えることで、思考や感情に巻き込まれることなく、客観的な視点から状況を見ることができます。自己と思考・感情とを分離して、どちらも平等に受け入れることが大切です。
4. **言語の加工**:否定的な言葉や固定観念を肯定的な言葉や柔軟な考え方に変えることで、思考の囚われから脱出します。ポジティブな言葉を使うことで、心の状態にも変化が生じやすくなります。
これらの方法を組み合わせて、脱フュージョン思考法を実践することで、心の柔軟性が向上し、客観的な視点を身につけることができます。ただし、初めての方は専門家やカウンセラーの指導を受けながら取り組むことをお勧めします。
更に簡単なやり方!
1. 俺は無能だ」とか「自分はダメな人間だ」と思ったら、そのフレーズを小さな声で口に出してみて、自分のなかにどんな感覚が生まれているかをチェック。
2. 続いて「俺は無能だ」と頭のなかでくり返し、その後にすぐ「…と思った」とつけくわえる。
3. さらに続けて、再び「俺は無能だ」と頭のなかでくり返し、その後にすぐ「…と思ったことに気づいている」とつけくわえる。この例だと、「俺は無能だと思ったことに気づいている」みたいな感じ。