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櫻井天上火「ぎしのだづま」
◆作品紹介
ビルの風、バリバリに冷えきって、ヒュンヒュンヒュンとオレを切り裂く感じ……。それはまるで鉄筋風、櫻井さんの句との初邂逅……。あの頃のオレは……やれやれ、俳句と短歌の違いも知らなかったんだけど……。あれ以来、好きな俳人って聞かれたら「櫻井天上火」って言いたくてしょうがなくなっちまったんだ。テラカッケーじゃん。
櫻井さん、マジでピエト・モンドリアン、テラ好きすぎでしょ。しかも、ニューヨークの都市画バリの「ブロードウェイ・ブギウギ」。うぉんうぉん、チョロチョロと有機的な命を感じる作品だとオレも思う。コンクリート質感、櫻井さんの句も同じ。脈打って、シャバシャバと流れる。やれやれ、そのゲキ硬い生を目の前にしたら、「こいつ、オレが生かさなきゃダメだろ」と、デザイナーズ・エゴ、チョー抑えられなくなっちゃうんだ。(編・永良新)
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