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畑周辺の春の野草 ハナニラの逸出

 ハナニラはアルゼンチン原産のヒガンバナ科ネギ亜科に属する多年草。日本には明治年間に観賞用として導入されました。
 戸外に植えっぱなしでも旺盛に繁殖するため、各地で逸出して現在は帰化状態にありまして、我が家でもばあちゃんが鉢植えにしていたハナニラが畑の周囲や庭先に脱走して年々増殖しております。www

こうなるともはや手強い外来種の雑草でしかないのですが、花が美しいんですよね。(^^)

 ハナニラの花の造りは花弁3枚に萼片(がくへん)3枚の構成なのですが、どちらもほぼ似た形ですので、パッと見ると全部で6枚の花びらがあるように見えます。
 で、よーく観察すると花弁と萼片の形に個体差が見られるんですよね。

Aタイプ…こちらの個体は萼片・花弁ともに先端が丸みを帯びています。これが一般的な形かな?
Bタイプ…花弁・萼片ともに先端が尖っていて、花弁には亀裂が入り、萼片は幅広でほぼ三角形。
Cタイプ…更にこちらの個体は花弁・萼片ともに先端が尖っていて全体にビローンと細長い感じ。

 環境要因なのか遺伝要因なのか?一体何がこのような個体差を生んでいるのかよくわかりませんが、こうして視点を定めて観察していると、我が家の野良ハナニラも一層可愛く思えてくるから不思議です。

うん、これはBタイプ。
こっちはAタイプだよな。
そして、これはCタイプかな。

 いやあ、なんかおもろい。(^^)


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