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飛行機の窓

 今回の札幌への行き返りは中部国際空港セントレアと新千歳空港を使っての空の旅。
 私はこれまで幾度となく飛行機に乗っていますが、子どものころから高いところとジェットコースターが苦手なもんで、何度乗ってもおしりがムズムズするんですよね。特に離陸と着陸の瞬間がいけません。www

 で、行きの飛行機に乗り込んだ時の話。
 私がボーディングパスを確認しながら窓際の席に座ったとたんに、CA(キャビンアテンダント)のお姉さんが話しかけてこられました。

CA「お客様。そちらの窓際の席でお間違いないでしょうか?」
私「はい。」
CA「では、その席にお座りになるお客様にお願いがあるのですが、よろしいでしょうか?」
私「はい、どんなことでしょうか?」
CA「そちらのお席は、非常脱出口になっておりまして、お客様には飛行機の緊急時にはハッチをあけて、乗客の避難と誘導をお手伝いいただくことになります。」

 ここで、1月2日に羽田空港で起きた旅客機炎上事故のシーンが私の脳裏に浮かぶ。あの時、旅客機の機体は自衛隊の輸送機と衝突後に激しい火災を起こしたけど、乗客はみんな乗務員の誘導によって脱出。落ち着いて非常口からエアシューターで避難して死傷者はありませんでした。あれだけ激しい火災だったのに、よく全員助かったなと感心したものです。
 つまり、私にあの手助けをしてくれということです。そんなことが私にできるんだろうか?あ、そういえばあの旅客機はたしか新千歳空港から羽田空港に向かっていたんだよな。^^;


私「はあ、そうなんですね。」
CA「はい。もしご協力いただけないなら」
私「協力できないなら?」
CA「強制的にお席をかわっていただくことになるのですが、如何でしょう?」
私「わ、わかりました。ぜひ協力させていただきますっ。」
CA「ありがとうございます。では、離陸までにそちらに置いてありますハッチの取扱説明書を熟読していただきますようお願いします。」
私「はひっ。」
CA「では、緊急着陸時にはどうぞよろしくお願いいたします。」

うわー。えらいところに座っちまった。www

なるほど。これをこうして、あれをああしてこのハッチをあけるのかと勉強中。
で。ハッチが開いたら翼の上から矢印の方向へ避難するのね。^^;


 で、空へ上がってボーっと外を眺めていたら、飛行機の至近距離に何やら謎の物体が浮かんでるじゃありませんかっ。たしか米海軍機パイロットが撮影したUAPもこんな形してたんじゃなかったっけ?(^^)

おお、これはまさしく円筒形のUAP?

 これは飛行機の窓に開けられた「ブリーザー・ホール」または「ブリーダー・ホール」と呼ばれる小さな穴。
 実は飛行機の窓は外側、中間、内側とアクリル樹脂の3重構造になっていて、特に重要な窓が外側と中間なんだそうです。
 で、酸素レベルが低くなる高度飛行中は、乗客が失神することを防ぐために機内には気圧をかけなくてはいけないらしい。ところがそうすることで窓に強い圧力がかかるため、3枚構造の窓は真ん中の窓に「エア抜き」穴を開けることによってかかる圧力を軽減。これによって外側と内側の窓の間の気圧を調整して、窓が割れることを防いでいるんですね。

で、よく見たら外側の窓にこんな傷が。これって、もしこの穴が無かったら割れるんだろな。w
高度が上がったら穴周辺の外側の窓に霜が。ええ、狙撃されたんじゃありませんぞ。(^^)
てなことを考えている間に飛行機は高度を下げて、風景が見えて来ました。あれは何て山かな?


 はい、というわけで無事に新千歳空港へ到着しましたとさ。
 今回は避難と誘導を手伝わずに済みました。(^^)


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