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1月9日_霜柱

【140字小説】
園庭の花壇の土に霜柱がぎっしりあった。朝。そういえば、澄んだ空気が冷たく頬を刺していたことを思い出す。でも、霜柱には気づかなかった。気づいていれば、手をつないだ子どもと一緒にウキウキとそれを踏んではサクサクの感触を楽しんだことだろう。けれど気づかなかったのだ。気づけなかったのだ。

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