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0901_曇り空を見上げる

【140字小説】
晴れて雨が降る日、あなたはビー玉を探していた。「もうないよ」私が言ってもあなたは、あるかもしれないと言っては同じ場所を探していた。雨が降って晴れる頃、本棚の奥を探して何度目かで本と本の間をコロコロと落っこちてきた。透明で灰色のビー玉、ガラス玉。空にかざして、あなたはやっと笑った。

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