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0816_正しき夏

【140字小説】

 欄干の隙間から夏の青い大空を見ていた。朝から太陽は熱く、空気はぬるい。呼吸をすればべたりと喉に張り付くようである。それでも、夏の大空が爽やかにそして軽やかに見えることが不思議であった。私はこうして、一杯のコップの水を飲みながらそれを見て、何が正しくて何が間違いなのかを考えている。

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