見出し画像

1001_立ち止まる

【140字小説】

電車が駅に着き、押し出されながらホームに降りた。人の波に流れるようにしてそのまま前に進む。改札が見えてくる。脱力し何も考えずとも私は進む。だから、顔をあげて列を抜けた。流れる波の横で私は止まる。今ここに、私は私の意思を持って立っている。念じるように目を閉じて、私は波に戻っていく。

いいなと思ったら応援しよう!