0104_カフェ
【140字小説】
昼過ぎにカフェに来た。客は私の他にはない。私の「カフェラテください」の声は空を切り、ヒヤリとどこからともなくすきま風が吹いた。私は持参した気に入りの文庫本を開き、読み進める。気付くと目の前にカフェラテがあり、温かな湯気が立つ。口に運び一口飲んだ。店員もいなければ、あなたもいない。
【140字小説】
昼過ぎにカフェに来た。客は私の他にはない。私の「カフェラテください」の声は空を切り、ヒヤリとどこからともなくすきま風が吹いた。私は持参した気に入りの文庫本を開き、読み進める。気付くと目の前にカフェラテがあり、温かな湯気が立つ。口に運び一口飲んだ。店員もいなければ、あなたもいない。