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1226_ほどほど満ち満ち

【140字小説】
私の人生はほどほどで満ちている。ほどほどの夜の暗さと寒さ、ほどほどの眠気と空腹がある。ほどほどの苦労と苦悩はほどほどの疲労となる。何とか終えた仕事にはほどほどの充実感があった。そして今、帰路に飲むカフェラテのほどほどの美味しさで私は満たされる。満ち満ちのほどほどで私は幸福である。

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