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1211_冬の空気

【140字小説】
自転車を走らせる。朝日が昇り、まるで暖かな様子なのに風は鋭く冷たい。暖かそうで冷たい。自転車で疾走すると、そのスピードから、より風の冷たさが際立つ。しん、と綺麗な空気が私を纏い、私はその中を颯爽と駆け抜ける。爽快で心地良い。思わずニヤける。背中にも現れるのか、うしろの子供が笑う。

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