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フラワードラムソング

4月30日大千穐楽を観劇した。
ブロードウェイミュージカルの日本初公演。密入国する中華系移民のお話で、サンフランシスコにやってきた中国をルーツにする人たちが劇場を舞台に、京劇をしたり、ナイトクラブイベントをやったり、伝統と新しいものの狭間で悩んだり、恋したりしながら、最終的には新しいものを受け入れた先の、伝統回帰で締めくくられた作品。

所謂華流ドラマは好きでよく見ていたけど、京劇は初めてだったので、衣装の美しさや、袖の捌きの難しさなんかを観ながら堪能した。

この少数精鋭でよくミュージカルが出来たな、と言うのが率直な感想。しかも直前にお1人体調不良により抜けられたとのこと。その穴埋めも客席にはわからないくらいに、クオリティ高いものだった。きっと其々の俳優さんたちの能力がとても高いものだったのだろう。お陰でご贔屓にしている「推し」の出番がとても多かった。踊り、踊り、コーラスを歌い、踊り、たまにセリフを喋り、また踊り、たまに退屈そうな芝居をしたり、踊ったり、歌ったり。色んな役を演じる推し。うん、とても尊い。相変わらず語彙力がないのは言わずもがな。

今回失敗したのは、席がだいぶ遠いのにかかわらず、オペラグラスを忘れてしまったこと。午前中に覚えてたうちに準備しておけば良かったものの、出かけるときにはすっかり忘れてしまったのだ。痛恨のミス。私の視力はかなり悪いので、普段はコンタクトをしているのだが、それにしても距離がありすぎて、細かい表情なんかボヤッとして全然みえなかった。高いチケット代を払ったのに泣いた。自業自得だが。動きや声で推しを判断する。ハードな観劇だった。普段は座席に関係なく常に持ち歩いているのに。悔しかった。後から推しの配信で見逃していたシーンがあったからだ。次回は絶対忘れないようにしたい。

このカンパニーのメンバーの皆さんの感想や、稽古中のお話、写真などを見ているととても良い空気だったのだなぁと言うのが伝わってきて、良い座組と言うのは良い舞台に欠かせないものなんだなぁと実感。ワンチーヤン役の石井一孝さんが、共演者について一人一人とても細かくご紹介されていたのを見て、めちゃくちゃ素敵な方だなぁと。愛あふれる文章に唸らされました。

個人的にはリンダが好みのキャラクターでした。自信があって、真っ直ぐでカッコ良い、まさにアメリカンガールといった感じ。ハイスクール時代を懐かしく思い出した。あんな子いたなぁって。歌も力強くてとっても良かったし。夢を追いかける姿はとても力を貰いました。彼女の未来に幸あれ!

日程がとても短かったのが残念だったけれど、良い作品に出会えて、届けてもらえて良かった。またいつか、このメンバーで再演されると良いなと思う。

ボーイズ役の森内さんのキャラクター設定がとても素敵だったので貼っておきます。

Anne

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