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#この街がすき 中世の面影を残す街
#この街がすき
たくさんあるけど、昔よくいった海外旅行のことを思い出します。
海外生活が長い私は、日本にいることが窮屈で、時々逃げるように海外に飛び立っていました。
逃げたところで、一時的な気分転換にすぎず、根本的な「生きづらさ」の解決にはならないんですけどね。
数年前に、イギリスのノリッチという街に一人で出かけました。
中世の面影が残っているような、古くて静かで、観光地っぽくない場所で、現地で日本人を見かけることはありませんでした。
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その街で、英国国教会のシスターが運営する小さな宿泊可能な修道院に泊めていただきました。フランスからもカトリックのシスターが泊まりにきていて、イギリス人+フランス人+日本人の私で一緒に食卓を囲みました。
旅の思い出って、観光とかショッピングもいいけど、そういう現地での人との交流みたいなものが、いちばん心温まるものなのかな~と思います。
その後コロナも一つの原因かもしれないけど、すっかり海外に行きたいという気持ちが失せてしまい、過去数年全く日本から出ることなく今に至っています。
本当に価値観が変わったというか、「今いる場所」が愛おしく思えると、遠くに行こうという気持ちが減るのかもしれません。
もし今後海外に行くとすれば、それは日本が窮屈だからではなく、自分の生涯で本当に行きたい場所を見つけたときかな、と。
どんな場所で誰と過ごして、何にお金とか時間を費やすかって、ときの流れとともに変わっていくもの。何事も、ずっと同じではないことに気づかされます。
「人って遠くに憧れるものですね」と覚えたての日本語で話してくれた韓国人の女性のことを思い出します。
すごく遠くの知らない世界が眩しく見えることがあります。
その憧れをもちつつ、今ある現実を生きて、日常生活を快適に、素敵ものにできたらな~というのが今の私の願いだったりします。
でももし、イギリスで観光客少な目の、古い町並みを体験したいという方がいらしたら、そのノリッチという街もおすすめですし、他にもそんな街がたくさんあると思います。中世ってこんなかんじだったのかな、と想像してみる時間も、なかなかよいものです。