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2023年1月の記事一覧
世界こわい話ふしぎな話傑作集 20『森の怪人』レスコフ
金の星社から刊行されている世界こわい話ふしぎな話傑作集(全20巻)を片っ端から借りて読んでいます。現時点で未読のものが13巻あります。今回読んだ第20巻はロシアのニコライ・セミョーノビッチ・レスコフが書いた『森の怪人』という中編がひとつだけ収録されています。
表紙絵を見た瞬間怪人だと恐れられていた人が実はいい人だったというような話なんじゃないかと想像しましたが、だいたい合っていました。豊かな自
世界こわい話ふしぎな話傑作集 19『古い屋敷に残された話』
最近、昔読んでいた子供向け怪奇小説集を図書館で借りて読書記録を書くということをやっています。今回読んだ第19巻はアイルランドのレ・ファニュが書いた作品が2つ収録されています。これより前に読んだ巻にも同作者の短編が載っていましたが、おしなべて幻想的な作風と繊細で豊かな風景描写が持ち味だという印象です。どの話にも教訓的な要素が含まれているのが特徴で「怖い、不気味、訳が分からない」という感じではなく「
もっとみる世界こわい話ふしぎな話傑作集 15『毒草の少女』ほか
↑過去に読んだこのシリーズの記録
出版社は「金の星社」
↓今回読んだ本
世界こわい話ふしぎな話傑作集15『毒草の少女』ほか
アメリカ編 山主敏子 訳・文著名な作家であるナサニエル・ホーソーンの短編が2つ収録されている。この本では表記ゆれの範疇でホーソンと書かれているので、以降それに倣う。
『毒草の少女』ホーソン作
…主人公の青年ジョバンニが庭園で出逢い恋した美しい少女は、父親であるマッドサイ
世界こわい話ふしぎな話傑作集 5『モルグ街の殺人』ほか
先日読んだシリーズは下記の通り。
世界こわい話ふしぎな話傑作集7・10・17|khufuou|note
『モルグ街の殺人』ポー原作 岡上鈴江 訳・文
第5巻 アメリカ編 怪奇小説で有名なエドガー・アラン・ポーの短編が6つ収録されている。
『黒ネコ』…仲睦まじい若夫婦が黒猫を飼いながら住むお屋敷が舞台だが、夫が次第にアルコールに溺れ怒りっぽく凶暴になっていく。ふとした弾みでカッとなり黒猫を殺そ
推理小説がさほど好きではないが推理小説を読む
好きでない理由としては、頭が悪くて謎解きができないということと、作者におちょくられている気がしてだんだんムカついてくるからという二点である。鬱状態の人は推理小説を読めとライフハックのように言われているのを見たことがあるが、私はホラーとかたくさんの人が死んだり不幸になったりする話のほうが好きだ。とはいえ、人は好きなものだけに触れていては生きていけない。先日、図説・世界の名推理小説一覧みたいな本を借り
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