桜宮姫乃@SMと私

'95年アダルト出版社に就職。AV情報誌などを経て、男性スタッフと共にマニア向けSM誌の編集長をつとめる。大学時代からSMを嗜み、かつての自分と同じ様にアブノーマルな性癖に囚われた女性に寄り添い、ライフワークとして調教撮影にたずさわる。'19年現在、自身も現役のプレイヤーである。

桜宮姫乃@SMと私

'95年アダルト出版社に就職。AV情報誌などを経て、男性スタッフと共にマニア向けSM誌の編集長をつとめる。大学時代からSMを嗜み、かつての自分と同じ様にアブノーマルな性癖に囚われた女性に寄り添い、ライフワークとして調教撮影にたずさわる。'19年現在、自身も現役のプレイヤーである。

最近の記事

コラム【第02回】@浮気への罪悪感と嫉妬心について

こんにちは、桜宮姫乃です。アクセスありがとうございます。 ここまで書いてきて、 「彼氏がいるのに、テレクラで知り合った男とホイホイ会うとかって、フツーに浮気だよね? いやそれ以前にテレクラに電話すること自体、信じられない!」 という方も多いかと存じます。 それについては私も「SMと私【第7回】@初めてのSMプレイ②」でお話した、彼氏とは別の男性と会った時から考えているテーマです。 ただ……どうにもハタチのこの頃から、私には「浮気は良くないことだ」とか「恋人に申し訳な

    • SMと私【第8回】@ご主人様との出会い

      私とご主人様の回線が交わったのは大学3年生の12月某日の明け方でした。 X氏の後にもテレクラを通じて2~3人の男性と会うもののSM願望は満たされず、初体験の彼とは週末のたびにデートを重ね、関係自体は続いていましたが、相変わらず 「もっとSEXしたい」 という望みはかなわぬままだったのです。 「SMと私【第7回】@初めてのSMプレイ①」で書きましたように、当時テレクラのフロントに毎回「20代後半~30代前半の男性」とリクエストしていた私ですが、その日は夜中過ぎから電話をかけ

      • SMと私【第7回】@初めてのSMプレイ②

        X氏は確か当時28歳くらいの建築設計士でした。私はおそるおそる「あの人かなぁ…」と少し遠くからX氏を探しました。細身で長身のX氏は清潔な感じで、少なくとも悪い印象はありませんでした。 御茶ノ水駅(たぶん)で落ち合った私たちは、そこからラブホテルへと移動しました。 ここで「一度ラブホに行ってみたい!」という希望がまず現実になったのです。あまりにもあっさりとラブホテルに行けたことに少しビックリしながらも、私は彼の後をついてベッドと小さなテーブルしかない部屋に入りました。 シ

        • SMと私【第6回】@初めてのSMプレイ①

          「私を思い切り罰して欲しいの。SMしてみたいんです!」 テレクラで夜ごとにそう訴えていた私ですが、すぐにそれだと「男性側も何をどうしていいのか分からずに戸惑う」ことに気がつきました。確かにこの世の男性がみなSMに興味がある訳もなく、ましてや経験のある方となるともっと少ないのですから、今思えば当然のことです。 そこで私は少々作戦を変えて、 すでに多少なりともSM調教された経験のあるマゾ女を装うことにしました。そうすると経験のない男性でも(本当は私も未経験だったのですが)な

          コラム【第01回】@テレクラの思い出

          こんにちは、桜宮姫乃です。こちらを見ていただき、ありがとうございます。 今回はちょっと方向性を変えまして、JD時代の再現フィルム形式ではなく、単純に当時の〝テレクラの思い出〟を振り返ってみたいと思います。 さて、前回の「SMと私【第5回】@罰と許しとラブホテル(つづき)」のラストで書いた、 「0120」で始まるフリーダイヤルをプッシュし、繁華街の個室でひとり受話器を握りしめている、誰とも知らない男性に向かって、ふり絞るように訴える。 とは、もちろんテレフォンクラブ(テ

          コラム【第01回】@テレクラの思い出

          SMと私【第5回】@罰と許しとラブホテル(つづき)

          2人でただお部屋でゴロゴロしたい彼(ラブホテルに行ってみた~い♥という無邪気な好奇心も拒否されていましたww)と、会うたびにセックスしたい私。どこかで読んだ、 「彼の部屋にいる時はパンティはくの禁止なんです~(//▽//)」 などという、本当かどうかも分からないカップルの告白記事にたまらなく嫉妬し、そう言ってもらえる女子と私の違いは何なのだろうと考え、自分を責め苛む毎日でした。 私だけがオカシイのかと、老舗の某TEL相談に電話をかけたこともありましたが、そこでも、 「

          SMと私【第5回】@罰と許しとラブホテル(つづき)

          SMと私【第4回】@罰と許しとラブホテル

          「SMと私【第2回】@激痛の破瓜」でも触れましたように、私は処女の頃から性的好奇心旺盛でした。それにもかかわらず、目の前の恋人にその欲求を抑えられてしまったのですからたまりません。 しかもどうやら世間を見回してみると、どうやら彼のほうが「マトモ」で「いい人」らしいのです。 インターネットが発達した今では〝性に関するお悩み相談〟も盛んで、なおかつ「セックスレス」が多大なテーマになっています。 けれども私が大学生だった当時はまだまだネット黎明期であり、セックス相談は雑誌のモ

          SMと私【第4回】@罰と許しとラブホテル

          SMと私【第3回】@恋人ってナニ?

          大学3年の夏に迎えた「激痛の破瓜」から性交痛がプラスマイナスゼロになるまでにかかった日数は約半年でした。 「ここから先は、だんだんと気持ち良くなっていくんだな♥」 と思った私は覚えたての珍しさ、新鮮さも手伝い、彼とセックスしたくてしかたありませんでした。 ダンスでも何でも始めたばかりの頃は夢中になるものです。まして私たちは恋人どうしで彼も23歳で一人暮らし、セックスする場所にも困りません。 さらに私は処女喪失前からフェラしてアナル舐めするタイプなのです(笑)。これから

          SMと私【第3回】@恋人ってナニ?

          SMと私【第2回】@激痛の破瓜

          初体験の相手は大学生になって初めて出来た彼氏(Kとします)で、奥手な高校時代を過ごした私にとって、ファーストキスの相手でもありました。 当時は(今もかな?)「ヤラハタ」なる言葉がありまして「セックスを経験せずに(ヤラずに)20歳(ハタチ)を迎える」ことを指しています。 19歳で2つ年上のK(学部は異なりますが、同じ大学の先輩でした)と出会い、ハタチでようやく処女喪失した私はこの「ヤラハタ」だったのです。 ※この事実はあとで多大なコンプレックスの原因となるのですが、ここで

          SMと私【第2回】@激痛の破瓜

          SMと私【第1回】@初体験から

          私とSMの出会いをお伝えするには、少しだけ遡ってまずは初体験からお話しなければなりません。 世の中に「マゾヒスト」を自称する女性は数多くいます。 果たして〝どこからが「マゾ」なのか?〟というのは、また別の機会に語るとしますが、みずから「M女(えむじょ)」を名乗る女性の中には、 「小さい頃、テレビで見た囚われのお姫さまが悪者にいじめられるシーンが忘れらなくて……」 「マンガで主人公が拷問されるシーン(主人公は男性ですが『伊賀の影丸』を挙げる方が多いです)で、ドキドキしてい

          SMと私【第1回】@初体験から

          SMと私@自己紹介

          はじめまして。 桜宮姫乃と申します。これから、 「SMと私」 「性行為連続性愛(Polyterophilia)と私」 といったテーマで、自らの経験や思いをお話していきたいと思っています。 【profile】 出版社に就職し、ニューハーフ誌、アダルトビデオ情報誌などを経て、現在は男性スタッフとともにマニア向けSM誌の編集長をつとめる。大学時代からSMを嗜み、アダルト出版社に入社してからは、かつての自分と同じ様にアブノーマルな性癖に囚われた女性に寄り添い、調教撮影にライフワー

          SMと私@自己紹介