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SMと私【第8回】@ご主人様との出会い

私とご主人様の回線が交わったのは大学3年生の12月某日の明け方でした。

X氏の後にもテレクラを通じて2~3人の男性と会うもののSM願望は満たされず、初体験の彼とは週末のたびにデートを重ね、関係自体は続いていましたが、相変わらず
「もっとSEXしたい」
という望みはかなわぬままだったのです。

「SMと私【第7回】@初めてのSMプレイ①」で書きましたように、当時テレクラのフロントに毎回「20代後半~30代前半の男性」とリクエストしていた私ですが、その日は夜中過ぎから電話をかけ続けており、すでに明け方になっていたために、ほぼすべての男性とすでに話した後でした。

「20代前半の人しかいないけど、いい?」

フロントの担当者氏が申し訳なさそうに、そう言ったのを今でもハッキリと覚えています。

「もう朝だし仕方ないな……」

私は同年代の男性ということで勝手にチャラいイメージを抱いており、少しだけ話してそれで眠ろう、と思って回線をつないでもらいました。

TEL回線ごしに、私はいつも通りセックスに乗り気でない彼の愚痴をこぼし、SM願望を口にし、さらにたまたま何日か前に揉めた内容を話したハズです。23歳だったご主人様と、初めてのTELで何を話したのか、詳しいことはさすがに覚えていません。

「そんなやつ、俺がバットで殴ってやるよ」

けれど、ご主人様が笑いながら、そうおっしゃったことだけはなぜかハッキリ覚えています。

明け方まで何人もの男性と話しを繰り返して、さすがに疲れていたにも関わらず、なぜか私はご主人様の連絡先を聞き、メモをとっていました。

当時はまだ携帯電話が普及しておらず(ポケベルはありました)、一般回線の番号を教えあっていたのも懐かしい思い出です。

その朝から約一週間後、私は震える手でメモに書きとめた番号をプッシュすることになるのです。


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