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短編小説 「蕎麦前」 第20回深大寺恋物語応募作品

短編小説 「蕎麦前」 第20回深大寺恋物語応募作品

 ピコン。
 意識が音によって引き戻される。どこだっけ。見慣れた視界、いつものテーブル。着信音か。昼食後うとうとしてしまったらしい。朦朧とした頭で画面を確認すると岡田の名前が表示されている。
『森さんにふられたのでもう五人で遊べません』
 は?
 一気に目が覚めてメッセージを読み返す。森さんにふられた? 速攻で白崎に連絡してみると、やはり白崎にも同じメッセージが届いてる。
「なんだよもう五人で遊

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がんばった

がんばった

がんばった
がんばった
よくここまで
生きてきた

がんばった
がんばった
人のせいにしないで
よくがんばったよ

だから

ぎゅってして
ほめてあげて

よくがんばった

あなた自身のことを。

freedom

Kanako

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音源アップ、テストです。

COPYRIGHT © ankashimori ALL RIGHTS RESERVED.

my story

my story

私はずっと愛されていたし、理解されていた。

よくわかってもらえていた。

大事にされてもいたし、優先されてきた。

ずっとないと思ってきたもの。

ずっと得られないと思っていたもの。

実はずっとずっと、ずっとずっと、すぐ目の前にあった。

ずっとそこにあったのに、気づくことなく

ここまで回り道し続けててきたのは、逆にすごいことだけど。

この回り道こそが私だけの財産。

私の物語なのだ。

大丈夫

大丈夫

たとえ
なにをしても
しなくても
あなたは
そのまま
あればいい
そこに
ひつようなものなど
なにもない
ただ
あなたが
そこに
いればいいだけ
あなたは
あなたであるだけですばらしい
あなたが
あなたで
いるだけで
もう
ほかになにも
いらないんだよ