ウチヤマダフーヅ朝礼:Anizine
皆さん、おはようございます。
先日、京都の料亭・菊乃井の村田さんの記事を読みました。始めから終わりまで納得のいく内容でしたので、あとでリンクを張り倒しておきます。社員の皆さんは全員読んでおくように。
食文化というのは文字通り「文化」です。人間が動物と違うのは、生きていくためのカロリーを得るためだけではなく、そこにカルチャーを載せることを発明したことです。我が社の売れ筋商品である、栄養補助食品『カロリーフレンド』は2本、もしくは4本のビスケット状になっていますが、あれは一食に必要なカロリーを摂取するためのものであります。
食べるという行為にはカロリー摂取以外に数々の側面があり、たとえば日本では猛毒を持つフグを食べたりしますが、「あんなに危険なモノをよく食べるな」と外国では言われています。
しかしそれこそが、侵されるべきではない独自の文化でありますから「鯨を食べるのは野蛮だ」と、ウサギや鳩やカタツムリを食べる人々に言われたくはありません。我がウチヤマダフーヅの創業は高知であり、捕鯨文化のあった土地です。小さな捕鯨船に乗った海の男たちはモリ一本で鯨と格闘するわけですから、命を落とした人もいたでしょう。言わば対等の勝負です。しかしヨーロッパの「近代捕鯨」は違いました。巨大な船に積んだ大砲のような捕鯨砲を使って鯨を獲り尽くしてしまったのです。
ヨーロッパでは鯨から脂と少量のヒゲだけを利用し、肉はほとんど捨てていました。しかしすべてを無駄なく利用していた日本では『鯨塚』という慰霊碑まで建てて鯨に感謝をしました。これが「食文化」というものです。
「他人の皿を笑うな」という言葉があります。
多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。