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Anizine

写真家・アートディレクター、ワタナベアニのzine。
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計画した時間に街の入口へ:写真の部屋・Anizine

色々ありましたが、東京に戻りました。 今回はスケジュールの関係で選んだ、初めて乗るAF便です。去年AFには二度と乗らないぞと決めたのですが仕方なくです。この消極的な選択から、すでに旅には暗雲が立ちこめていたのでしょう。俗に言う「ブラのホックの掛け違え」というものが生まれていたのだと思います。 オーロラが見えたら教えて欲しいとアテンダントに伝えておいたら、「今なら見えるかもしれない」と操縦席の後ろの辺りに連れて行ってくれました。肉眼では何も見えませんでしたが、現像してみると

未経験だったこと:Anizine

数日前からパリに遊びに来ていますが、18世紀から何も変わっていないこの街では、いつもと同じようにカフェで友人とコーヒーを飲んだり食事をしたりするだけの毎日です。私は日本ではいつも渋谷にいますが、たくさんの外国人観光客が「自動販売機でジュースを買っている写真」を撮っているところに出くわします。彼らにとっては馴染みのないもの、東京で見たスカイツリーや浅草寺ではなく、自販機が面白いのだと思います。 私がパリに来るのはおそらく40回を超えていますが、エッフェル塔や凱旋門は数回見たと

みっちゃん:Anizine

ねえ、お父さん、あそこのベランダだけ新しいでしょ 本当だ、他のところは錆びているのにね どうしてだと思う みっちゃんは知ってるの お姉ちゃんが教えてくれたから、知ってる

子育てとは:Anizine(無料記事)

いきなり自分の境遇を無視した書き出しですが、先日、こんなツイートをしました。 「お前は子供がいないのに、わかったようなことを言うな」と言われたことがあります。 自分の子供じゃなくたって周囲ができることはたくさんあるんだよ。だからベビーカーが邪魔だとか、公園で子供がうるさいなんていう人々は許せない。君たちもベビーカーに乗っていたんでしょう。 ある人の投稿を読んだからで、それは、子供がいない同僚が「自分には子どもがいないから子育てのことはわからないけど」と言いながらも、その人

恒例の便乗記事:Anizine・PDLB

偉そうに教えていたら、いつの間にか社会的な地位で追い抜かれていました。 先日、渋谷を歩いていたら「あれ、ワタナベアニじゃね」という声がどこかから聞こえてきました。この平林監督のnoteにもあるように、他人から見られることのメタ認知、もしくは単なる「認知」の問題がここにあります。英語で言う必要もないのですが、recognition です。私はつねに黒かネイビーの上下にキャップを被っていますが、その無個性かつ控えめな小太りシルエットが「見た目の記号」として記憶に残り、ド派手なの

今日会った人:写真の部屋・Anizine

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人見知らない:Anizine

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雨でも撮るよ:写真の部屋

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ウチヤマダフーヅの休日:Anizine

えー、皆さんおはようございます。今日から三連休ですが、会社に欠かせないもの、それは福利厚生であります。ここ伊香保温泉に建設しました我が社の保養施設を存分にエンジョイしてください。 総工費90億円、普段は一般にも開放しておりますので利益が出ているわけですが、社員に限り通常一泊4万円のところ、38000円で利用できます。皆さんどんどん使ってください。今回は業務が多忙との理由で参加が8人と少ないですが、会社の行事にはもっと積極的に顔を出して欲しい。令和の時代こそ、飲みニケーション

ズルして近道:Anizine

仕事の仕方について聞かれることがあります。私の仕事のスタイルは少し特殊に見えるのかもしれませんが、自分としては普通だと思っているのでなぜ聞くのか不思議に感じます。 先日も写真家になった経緯を説明していたところ、その人はバリバリのスタジオ経験者だったので「そんなのありかよ」と言われました。叩き上げの人からしてみると、ズルして近道を来た、と思うのかもしれません。 私は徒弟制度の素晴らしさも知っていますし、だからこそ精神論の押しつけの無意味さもわかっています。料理の腕を競う『白

ヤマちゃんとソーシャル:Anizine

ソーシャルメディアと現実の違いはどこにあるのか、をよく考えます。現実の知り合いとソーシャルメディアでやり取りするのは電話やLINEと同じことをしているのかもしれませんが、シリアに住むシリア人建築家や、実際に会ったことがない写真界の大先輩と互いに投稿を見ることができるのが Facebook や Twitter の面白さです。 このふたつは「面識はあるがあまり会えていない状況」など、重なり合っている部分もあるので一概には言えませんが、ソーシャルメディアのよさはやはり自分とは一生

ウチヤマダフーヅ朝礼:Anizine

えー、皆さんおはようございます。 衆議院選挙ですが、我が社が先代からズブズブの関係にありましたマエカワ先生が公認を取り消されたうえ、2000万円問題でさらなるダメージを負いました。比例での復活もありませんので、無職です。皆さんには組織的な投票の強制はしませんでしたが、まあ空気を読んでくれよという無言のプレッシャーは感じていたはず。それが美しい日本の文化だと信じていたのですが、どうやら他の対立候補に入れた社員がいるそうです。徹底的に調査していきますので危機管理室のノダ室長、よ

複数の10月29日:写真の部屋・Anizine

Facebookが数年前の今日のできごとを、頼んでもいないのに見せてきます。写真は「今日は運動会でした」という子供の絵日記のための挿絵ではありませんから、そこにある言葉と写真は必ずしもリンクしていません。 去年、2023年の今日は、齋藤陽道さんの写真展『絶対』に行っていたようだ。写真がうまい人というより、写真を生きている人だと思っています。 2019年、コロナの前のオーストラリア。 「日の当たる坂道」という詩的なフレーズはよく聞きますが、「日の当たる平坦な道」というのは聞

高齢者の恒例便乗企画:Anizine(便乗なので無料)

何度も書いているので、平林監督と私のマガジンを購読してくれているメンバーの皆さんは「また便乗か、テメー」と思われるでしょうが、本当に、私が書こうとした内容をほんの少し先に平林監督がnoteに書くんです。スミマセン。 さて、「中年はことごとくターゲットから外れている」という話はマーケティング論としても、ポジショニングの再認識としても重要な課題です。 これは商品やサービスのボリュームに関わる問題です。年齢で切り分けるとすれば、中年(特に男性)は購買能力が圧倒的に低いものです。