見出し画像

写真は仕事になるか:Anizine・写真の部屋

noteのフォロワーが5万人くらいいるのでご存じの方も多いはずですが、平林監督の言葉にはいつもドキッとさせられます。

これ、言い方がとても難しいのでみんな触れにくいところなんですが、最近よく「フリーランスで仕事をしたい」という内容の投稿に、でもまったく稼げない、とか、2万円と約束したのに払ってくれない、などというのを見かけます。でもそれは当然なんです。

自分が好きなことを仕事にしたいと思ったら、他の人も多分そう思っていて、その膨大な人々の中で自分にはどんなアドバンテージがあるのかを主張できないといけません。主張だけではダメで「選んでもらう」ことがスタートです。仕事のギャラの2万円も払ってもらえないなんていうのは、まともな仕事の環境ではありません。

平林監督は広告プロダクションのデザイナーからCMディレクターになり、世界の三大映画祭で短編映画が上映された実績がある優秀な制作者ですが、彼を若い頃から知っている私には「なんか、好きなことを仕事にしたいんっすよね」「私はこういう仕事をしているのでプロフェッショナルです」という人を見ると、いやいや、ちょっと待ってください、と言いたくなります。

ここから先は

878字

Anizine

¥500 / 月

写真家・アートディレクター、ワタナベアニのzine。

写真の部屋

¥500 / 月

人類全員が写真を撮るような時代。「写真を撮ること」「見ること」についての話をします。

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。