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写真の部屋

人類全員が写真を撮るような時代。「写真を撮ること」「見ること」についての話をします。
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記事一覧

1109_本日の7枚:写真の部屋

ここには毎日撮っている、どこにも使うことのない「用途なき写真」を載せています。 宮崎にいます。

びびりロケとは:写真の部屋

たくさんあるんですが、私が苦手なものの代表格のひとつ。それが「スケジュール管理」で、軽々とテトリスのように予定を組み上げる人を見ると尊敬します。目の前のこと、明日の午前中に何をするか把握するくらいが限度なのです。昔、地獄のように忙しかったときにはいくつかの(競合する)制作会社のプロデューサー同士に「その日の昼のスケジュールはこちらがもらいますので、それが終わったらお宅の会議室に移動させます」というように調整してもらっていました。信じられない丸投げっぷりです。 今は当時のよう

1107_本日の5枚:写真の部屋

ここには毎日撮っている、どこにも使うことのない「用途なき写真」を載せています。 方角の印象からすると不思議なのですが、北陸新幹線から富士山が見えます。

雨でも撮るよ:写真の部屋

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レンズを選ぶ:写真の部屋

「人物のポートレートは85mmなどの中望遠で撮るんだよ」と教える人がいるんですが、そういうどこにでも転がっている教条主義者の発言は無視していいです。どんなものにも汎用性がある技術、例外に対応する技術、個性を伴う技術があるので、最後の段階まで到達していない人の言葉は無価値です。優しく言うと「自分の選択を正解だと自分が信じること」ができればいいのだと思います。 私は旅に出ると、だいたいふたつの選択肢を用意します。今はどんな状況でもほぼ対応できるSONYのα1を使っていて、それに

今日会った人:写真の部屋・Anizine

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安心できるレンズ:写真の部屋

スケジュールの都合でロケハンなし、いくつかの撮影現場はどんな状況かわからず、という来週の撮影のために16-28mmのレンズを購入。これさえ持っていれば何とかなるでしょう。標準から望遠は意図で使い分けられ、最悪はトリミングもできますが「狭くて引けない」だけはどうしようもないので。

複数の10月29日:写真の部屋・Anizine

Facebookが数年前の今日のできごとを、頼んでもいないのに見せてきます。写真は「今日は運動会でした」という子供の絵日記のための挿絵ではありませんから、そこにある言葉と写真は必ずしもリンクしていません。 去年、2023年の今日は、齋藤陽道さんの写真展『絶対』に行っていたようだ。写真がうまい人というより、写真を生きている人だと思っています。 2019年、コロナの前のオーストラリア。 「日の当たる坂道」という詩的なフレーズはよく聞きますが、「日の当たる平坦な道」というのは聞

熟成しない移動:写真の部屋

名古屋に行きました。撮影ではない仕事だったので装備は軽く。 ワールドシリーズ中なので、この帽子を被っている人が目立ちます。 どこかに行くとき、目的地に着くまでカメラを取り出さない人がいますが、日常と同じで、いつも「目の前には撮るべきものがある」と思っていたほうがいいです。

不可能な撮影:写真の部屋

「ローリングシャッター歪み」というのがあります。高速で動いているものを撮ったとき、撮像素子に順次記録される時間が画面の中でズレることによって、写真のように被写体が斜めに写ってしまう現象です。私が主に使っているSONYの「α1」は読み出しが高速なので普段はほとんど気になりませんが、α7Rm5などは高画素機なのでとても大きく歪みます。 カメラと被写体との相対速度で歪みが決まりますから、遠くに見えているものはα1レベルならそれほど気になりません。しかし線路に近いものは斜めになって

外国みたい:写真の部屋

東京駅、丸の内の明治安田生命ビルの前では、いつも結婚式の衣裳を着たカップルが撮影をしています。そこで撮ったことがある人の話や、撮影サービスの会社のサイトを見ると「外国っぽく見えるから」だそうです。 では聞きますが、なぜ外国で撮ったように見えないといけないのでしょうか。それも皆が同じピンポイントの場所で。 結婚式や子どもの写真などには「型」があることは知っています。私がある人の赤ちゃんを撮影しているところがYouTubeに載ったことがあるのですが「全然、ニューボーンフォトに

トリミングの意味:写真の部屋

この写真を見てください。 私が普段ソーシャルメディアに載せている日々の写真のサンプルですが、ほぼ「4:5」か「1:1」の比率で写真をアップしています。横に長い「2:3」の135サイズが昔からあまり好きではないからというのがひとつの理由、さらにポスターや写真集のように大きなサイズで見るのとスマホで見るのは違いますから、少しでも主題を大きめに見せています。 今日は主にトリミングについての話ですが、トリミングとは「いい部分を切り出す」「無駄なところをカットする」以外にも多くの意

病気と手術:写真の部屋

「人は根本的な部分で変われるか」という話を、先日20代と50代の人としました。私はスイッチをカチッと切り替えた体験があるので、過去だけを知る人が今の私を見たら「別人だ」と思うかもしれません。それくらいの大きな変化でした。 「変化する者だけが生き残るらしいで、正味の話」と、ダーやんも言っていましたが、そんな立派な進化ではなく、私の変化の基準点は恥ずかしいことに自分のダメさ加減でした。このままでは生き残れないだろうという仕事面の不安や、ただただ自堕落な毎日を反省し、生き方を17

ダサいと言われたら即死:全マガジン

「クリエイターは、ダサいと言われたら即死」という格言があります。だからみんな必死です。「ダサい」というのは「自分を持っていないこと」だという定義に私は賛同します。オシャレな展覧会を観に行くことも、最先端のファッションブランドを身につけるのも、彼らはダサいと言われて即死したくないからそうしているんでしょうが、すでに死んでいるんです。 似たようなコミュニティで「あの展覧会まだ行ってないの、マズいっすよ」みたいに言い合うのは至極恥ずかしい行為です。その手の人たちを観察していると、