パリにいます。
自分の人格形成における重要な場所であるパリに、『ロバート・ツルッパゲとの対話』を届けに来ました。
amazon.co.jp/dp/4908586071
ツイッターでは毎日、本を買ったとアップしてくれた人の全員にお礼のリプライをしています。中には、「著者本人から、畏れ多いです」なんて言われることもあるんですが、アホなことを言ってもらっては困ります。
サービス業というのは、サービスを売って、買ってくれた人にありがとうございます、という仕事ですから、そんなことは当たり前なのです。
モノを売るのは、自分のことを知らない人(市場)にアクセスすることであって、友人や知人の「馴れ合い領域」から、いかに外に出るかということです。それをいつも「客観性」と呼んでいるのですが、自分が描いた絵を、お母さんや親戚のおじちゃんが「うまいね」と言ってくれるのは評価ではありません。
その知人の外側の領域に評価されるべきマーケットがあるわけですから、むしろ「お母さんやおじちゃんは黙っていて」と、決別すべきなのです。客観的な評価を受けているかどうかは、俗っぽい話になりますけど、やりたいことを実現できるお金をちゃんと外部の領域からもらえていて、使えているかでわかります。
お母さんとおじちゃんはお年玉をくれますが、それは家族の中でお金が回っているだけなので増えていきません。お金を増やす話をしているわけではないんですけど、俺の本が、まったく知らない人の手にどんどん届いているのを見ると、「ああ、やっていたことは間違いじゃなかったんだな」くらいの確認はできます。
勝てるはずがなさそうな敵を探して勝たないと、面白くないのです。
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多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。