見出し画像

SNSって何ですか:エジさんが来る

「SNSとか VIPという言葉が英語だと思っている社員がいたので怒った」という話を聞きました。「SNSには間違った言葉遣いが多い」というリポートを書いた社員がいたそうです。もちろん和製英語や英語圏で通じない日本独特の言い方は山のようにありますから、彼も普段そんなことにいちいち目くじらは立てないのですが、言葉遣いの間違いを指摘した文章のはずなのに、自分が一文字目から間違えるなと。

ネットは国境を越えたもののはずですが、その象徴概念であるソーシャルメディアという言葉を使う人はあまり多くありません。日本に外国から新しい言葉が輸入されるときに陥りがちなのは「自分たちの貧弱な英語力」を勝手に当てはめてしまうところです。誰がSNSという言葉を作り出したのでしょうか。

アルファベットは『音素文字』なので、単語を構成する一文字に意味はありません。「日本高等学校野球連盟」を高野連と略しても表意文字である漢字の場合は通じますが英語ではそうはいきません。High schoolとbaseballをHとBで表すのは不可能です。でも「asap」とか「TGIF」とか言いますよね、と反論はあると思いますが、それは日常的なスラングのような扱いです。

「いや、外国でVIPという言葉を聞いたことがありますけど」と言う人に質問です。本当にそう聞きましたか。

ここから先は

650字

エジさんという人が、役に立たない英語を教えてくれます。

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。