恐怖のオンコセルカ寄生虫
日本でも、田舎の清流にゆくと現れてチクリと刺すハエ科の吸血虫ブユ(関東ではブヨ、関西ではブト)。刺されると腫れて1週間以上はカユミになやまされます。
私は四国山脈の谷間育ちなので、刺されても免疫があり、カユミも短期間で済みます。
このブユですが、世界ではチョー危険な寄生虫の媒介者として恐れられています。
ブユが媒介するのは「オンコセルカ寄生虫」。ブユに噛まれてオンコセルカ寄生虫に寄生されると、強烈なカユミのあと、最悪は失明に至る「河川盲目症」としてアフリカ31か国や中東、中南米で猛威を奮っています。
さらに、オンコセルカ寄生虫への「自己免疫性てんかん」によると思われる「うなづき病」が、西アフリカ(ウガンダなど)の子供たちに発症しています。
発症すると、脳の発育が停まって知的障害になり、食事をすると激しい発作(うなづき動作)を起こす奇病。
海外旅行だけでなく、グローバル化で、アフリカなどからの農産物の輸入も多くなり、現地のブユの紛れ込みの可能性もあり、油断できませんね。
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