"30歳若返り＆末期ガン撃滅"　「GLS1阻害剤(抗ガン剤)」

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　老化などにより、増殖を停止した細胞は、「老化細胞」と呼ばれます。
老化細胞がたまり続けた肌(皮膚)は、シワシワになり、シワの数と深さが増えてゆき、臓器などでは機能が低下してゆき、血管では動脈硬化となって、死の危険が急増。

　腸内フローラの崩壊(便秘や下痢体質)やストレス過多、低体温は、「免疫力の低下」をもたらし、免疫細胞の働きが大きく低下してゆきます。
　免疫細胞の中でも、体全体を漂い、老化細胞やガン細胞、ウィルスや細菌を弱らせて捕食して始末する「マクロファージ」は、最大の効果を発揮する免疫細胞と言えます。
　この「マクロファージ」による、老化細胞の捕食能力は、年齢や免疫力の低下とともに衰えて、さらに、老化細胞が発生させる悪性因子が、「マクロファージ」を弱らせます。

　東大医科学研究所の中西教授らは臨床試験中の、「GLS1阻害剤」と呼ばれる抗がん剤が、正常な細胞には影響を与えずに、老化細胞を除去することを突き止めました。

　また、老齢のマウスによる治験では
①30歳程度の若返り効果
②老化に伴う体力の衰えや生活習慣病が改善

　多種多様な「GLS1阻害剤」を用いた、臨床研究は、世界各地で進められていて、米国の治験では、末期ガンの治療に効果を発揮しています。
　ただ、大半は、マウスによるもので人による治験は少なく、また、欧米では、人への治験が進むものの、比較的強い「副作用」も問題となっています。

　老化細胞を排除する“セノリティック薬”の開発は、大詰めを迎えようとしています。

　老いの無い世界は目の前。
　さて、どこの研究機関や企業が、画期的な「GLS1阻害剤」の発売にこぎつけるのでしょうか。

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