マルクス・アウレーリウス流!学校・仕事行きたくない朝に効く自虐
今週も名言で美文字修行しました。
ローマの哲人皇帝、マルクス・アウレーリウスの自省録は、弱い人間が如何に生きていくべきかが、本音で伝わってくる本当に素晴らしい格言に満ちています。読む者みんなに勇気を与える皇帝の哲学書でも自伝でもなく、その名の通り、自分の反省日記です。人に読ませるために書いたものではないので、体系だった記述もしていないし、体裁も整えて書いてない。また部分が欠けていたりと、やや難解な部分もあるのですが、何より素晴らしいのが、自分を飾らず本音も弱音も隠さず書いており、思うようにならない気持ちと格闘する様や、自分を鼓舞してなんとか苦難を乗り越えようとする様が生々しく伝わってきます。
そんな自省録の中で、マルクスが自分の弱さを1番素直に書いてると思うのが、この朝目覚めの心情をうたったこの名文、想像してください。布団から出たくない大統領や総理大臣なんて、報道されたら大丈夫か!って言う人がほとんどだと思いますし、自身、報道されたら恥ずかしいと思いますが、俺だって人間なんだと言わんばかりの本音ですよね。人間である以上、どんなに偉い人でも金ピカのベッドで寝ててもしんどいのはイヤなんです。
じゃあそのしんどい朝をどう乗り切るか!それを人ではなく、弱い動物や虫がどうしているかを語るのが、マルクスの人間らしさと思うのです。
🐝🐧だってしんどいけど朝が来たら頑張って必死に生きてるはずだ!と言うわけです。自分は🐝🐧より賢く!強く!身体も大きい!地球最強の生物!おいオレ、人間に生まれたのに、甘えてんじゃねえよ!って感じです。
これはどんな弱い人間でも共感でき、勇気が出るのではないでしょうか。だって🐝🐧にはどんな人だって勝てると思うから。他にも名言多々あり、素晴らしい気づきと勇気をたくさんもらえる自省録はまさに人間の生きる標と思います。
さあ、明日もがんばろ‥人間だし
自省録 (岩波文庫 青 610-1) https://amzn.asia/d/0ejk6vM5
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?