茶碗とのスローにおける差異と反復
このFacebookに上がった半田さんの投稿を読みながら、ここに書いてあることは、前回のスローの稽古の中で体験したこととつながることのように思えた。
茶碗とひとつになり、時が止まり、恍惚の至福状態となったときのことを彷彿とさせると思ったのだ。
あの時の強度を伴う体験は、死の領域(外面)に出たということではないだろうか。そのことについてはこちらに書いたので、よかったら読んでみてください。
「包みつつ包まれ、包まれつつ包む」↓
この中で鍵となったのは、相互包摂(包接)という構造的なイメージだと思うのだけど、モノとの次元の差異が見えている場合においては、そこに次元を跨ぐ円心があらわれ、そこに次元反転のような仕組みがあると言えるのかもしれない。
いずれにしてもこの差異を反復することで、やがて層のように蓄積されていく経験値を増やしていくことで、ついには何かが満つる時がくるのだろうという気がする。
いろんな角度から千本ノックを打つようにこのような差異体験を深めていきたいと思う。また、あの至福感を求めて、あの境地に再び戻りたいと思うのは、たぶんそこに本質的な強度があるからだろう。
そしてやはり、人は踊りたいから踊るのだと思う。そこには錬金術的な仕組みと道筋と、次元をひっくり返す大どんでん返し的なグレンの秘密が隠されているとでも言おうか。何かとてもワクワクする景色が見えてきたという感じがしていて、ここまで生きてきてほんとよかったと思うのだ。