アバター:ウェイ・オブ・ウォーター
今日はアバター2を見てきました。3時間12分の長い映画ということでコンディションを整えて臨みました。
ちなみに見たのは3D吹替HFRという方式での上映。そう言えば2009年にアバター1を見た時にはたしかIMAX字幕版だったような記憶があります。あの時は字幕を追うのが大変だったので、今回は吹替でよしと思いました。
普段は3Dとかアイマックスはくたびれるので見ないんだけど、今回はいろんな評判を聞いて、映像の美しさということと、自然な3Dだったという話を聞いて、3Dで見ることにしました。
しかしながら、今、見終わっての素直な感想はとにかくくたびれたというものです。それは3Dがどうこうというのではなく、とにかく戦闘シーンが激しすぎて、長すぎて、疲弊してしまったというのが正直なところでした。
主人公のサイドも敵側もどちらも戦うことに長けた人たちで、家族を守るためには、戦い、敵を殺すことは当たり前であるというメッセージがとても痛く感じました。
前半の森の中の描写、海の中の描写が素晴らしいものだっただけに、長すぎる戦闘シーンと、戦わねばならないという宿命のようなストーリーがトラウマになりそうなくらいにしんどかったです。
しかし、見終わって数時間経った時点で振り返るに、森とつながり、動物とつながり、惑星の意識とつながるというコンセプトは素晴らしいですし、そのような場面での描写はもっとたくさん見たかったと思います。
特に髪の毛を絡ませることで、植物や動物とつながり、アカシックに繋がれるというようなところは、これから実際に起こってくることを、違う角度から見せようとしているということを感じました。
ネイチャーとしての自然に立ち向かい、自然を対象としてしか見ることができない人間に対して、フィシスとしての自然と溶け合って生きようとするパンドラの住人との対比を見せようとしているということだと思います。
そういうシチュエーションであれば、もっと違う見せ方もあったと思うだけに、そこがとても残念に思います。
もっともこのアバターは5作目まで計画されているということなので、今はまだこんな感じということなのでしょうか。
最後にまとめるならば、この映画は素晴らしいコンセプトの上に、ハリウッド流の浅い思想を乗っけてしまった、あまりにももったいない映画というのが、今のところの感想です。
ただ、このような見せ方しかできないのが、今という時代なんだという風に受け入れるならば、まあしょうがないのかとも思います。
あの悪夢のような長すぎる戦闘シーンが人間に植え付ける影響も大きいと思うだけに、そこは本当に残念です。
しかし中には素晴らしい場面もたくさんありましたから、そこのところは評価しておきたいと思います。この予告編は美しい場面がたくさん出てくるのがいいですね。